女性だけの綱引き盛り上がる

女性だけの綱引き盛り上がる

 石垣島最大のイベント、四ヵ字豊年祭(ムラプール)が開かれ、石垣・大川・新川・登野城の四ヵ字の住民をはじめ、多くの郡民や観光客が会場である真乙姥御嶽に集い、各字から集う旗頭が鳥居の前に登場し、太鼓、巻踊りを奉納をして、今年の豊作に感謝し、来夏世の世果報を願い、祈願していました。
 昨年は、台風の襲来から、御嶽プールとムラプールを同日に開催。あっという間に終わった豊年祭でしたが、今年は観光客が多数見に来て、会場はひときわ大勢の人の注視の中でおこなわれていました。
 毎年、奉納が定番の字民によるものや、いつもの町内が定番の演目を奉納するといった、形骸化しがちな面が見えてくるのは、村の農業人口が少なくなりつつあるからでしょうか。しかし、率先してグループをつくり舞踊を奉納するなどして、祈願する気持ちを積極的に表そうとする人もいて、今年は新たな風が見られる奉納が目立っていました。
 この日、中盤にはアヒャーマ綱も行われて大いに盛り上がっていました。この真乙姥御嶽での豊年祭の由来は、航海安全を願い、成就した暁には、女性だけで綱引きを見せると神に約束をしたのがはじまり。無事航海ができたことから、その感謝の気持ちを表すべく、女性らを説得して、神の前で綱引きをやってみせたものが連綿と受け継がれています。
 このあと、綱が移動されて、会場は時間とともに薄暗さが増し、多くの住民・観光客が集まって大いに盛り上がっていました。武士の長刀と鎌の戦いのあとは、大綱引きとなり、西に軍配が上がっていました。
 『2008年四ヵ字豊年祭』の動画はこちら
 『2007年四ヵ字豊年祭』の動画はこちら

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