晴天の7月21日。海の日。1997年以来の国際サンゴ礁年の海の日となったこの日、静かに一日が過ぎました。八重山には400種類を越すサンゴが生息しています。そんな場所で、国際サンゴ礁年の海の日に、しっかり育った緑肥を土に戻す優良農家のトラクターが宮良牧中に響きました。左の緑はクロタラリアか、あるいはピジョンピー。八重山で使われている緑肥です。これが赤土の流出を防ぐのは、雨の衝撃を抑えるための植物なのです。降雨の雨水が時速30キロで赤土に直接当たると、衝撃で赤土が砕け、これが細かい粒子になって、表土の土の隙間に入る。そうなると、目詰まりを起こして、水は地下に浸透できず、表面を流れて海に向かう。この現象を、植物が繁茂していれば、植物に当たるので、目詰まりはおこらない。そして、畑にすき起こせば肥料になる植物を植えることで、一石二鳥の効果がある。トラクターの向こうは、フィリピンにつながる南の海。緑肥と赤土とトラクターと青い海が見えます。海で遊ぶイベントもいいです。こうして考えて取り組まれている海とのつきあい方が、八重山で自然に営まれている様子を見るのも、またいい。