6月23日、石垣島の慰霊の日の正午には、新栄公園にある世界平和の鐘で、鐘を打つために集まった人々の黙祷がおこなわれます。
大戦で亡くなった多くの御霊を慰め、二度と戦争をおこさない誓いを確かめるために、この日、70名以上の市民が参集。鐘を打ち鳴らしました。
全世界の硬貨を鋳てつくった「世界平和の鐘」は、第二次大戦が終わったあと、戦争が国家権益・シーレーンなど経済的な紛争を主因に勃発することを、念頭に、マネーが引き起こす戦争への警鐘と、世界の平和を祈ために、世界中に設置されています。日本には、5カ所あり、中でも稚内と石垣のものは、市民による鍾打の会もつくられ、毎年、稚内と連携して鍾打を実施しています。金を平和の鐘のために鋳る。いわば、経済的な優位さに執着しつくすのでは、また大戦が起こるという警鐘でもある。
この日、市民の手による鍾打が、例年になく多数の参加でおこなわれたのは、21日市民会館中ホールでおこなわれた大城盛俊さんの講演が影響した模様。日本兵の暴行で片目を失明し、母親を手榴弾で殺された大城さん。戦争ともなれば、兵士が豹変して住民へ牙を剥く話に、多くの市民は衝撃を受け、反戦を誓う思いを強くした模様。気持ちを込めて鍾打する人の姿は、例年以上に熱いものがありました。
『2008年世界平和の鐘の鐘打式』の動画はこちら
『2007年世界平和の鐘の鐘打式』の動画はこちら