旧暦の3月3日といえばサニズ。4月8日の白保の海岸では、サニズを楽しむ人がテントを張って、昔懐かしの貝採りや漁獲を楽しんでいました。魚湧く海保全協議会がサニズで魚垣に網を張って、魚の捕獲を実施したほか、白保出身の女性らがグループで海の獲物を集め、楽しく語らっていました。この日は小中学校の入学式とかち合ったために、子どもたちの姿はなく、大人が昔を懐かしんでの一時が主流です。魚垣には、干潮とともに24匹の魚がかかっていました。大きなシマダコを3匹も担いで水揚げする漁師の姿も見られて、豊かな海を実感。口々に魚が減ったと巷では言われていますが、まだまだ白保の海は健在です。自然と人のつながりを、昔の行事を通して学習する機会が、この白保の魚垣を通じて学べる環境が与えられています。しかし、入学式の日程優先でその機会が失なわれていくのが、現代の主流の教育です。教育関係者がこれでは、宝の持ち腐れでは?。自然に合わせる感覚を失って、果たして「学習」は成立するのでしょうか。子どもの未発達の頭脳からして本来自然界のもの。合わせる感覚が教育の原点では?。『旧暦3月3日サニズの白保海岸』の動画はこちら