イワサキクサゼミ初鳴き

イワサキクサゼミ初鳴き

 3月27日午前9時頃、風にはまだ冷めた空気がおり混ざり、暑さは本格化一歩前ですが、石垣島郊外の原野では日本一小さいイワサキクサゼミの初鳴きが見られました。20秒ほどしばらく鳴いて、すぐに止みます。というのも、まだ周囲には鳴き交わす相手がいないようで、「ジー」という鳴く音がポツンと原野に響くだけです。近くでメジロが木陰で、変わった声で鳴いています。イワサキクサゼミは、石垣島気象台の全身、石垣島測候所の第2代所長岩崎卓爾氏が発見して命名。日本一ちいさいセミとして知られています。全長1.6センチから2センチサイズで、葉にとまって鳴いています。八重山では、3月下旬に雑木林でなきはじめる風物詩ですが、沖縄本島ではサトウキビの害虫扱い。沖縄本島は雑木林が少ないためにキビ畑で生きるしかなくなっているからかも。汚名は人の影響からとなれば、害虫扱いは可哀想な話。このセミが、鳴き出せば、虫たちが活性化して、島は夏の気配を濃くします。『夏到来を告げるイワサキクサゼミ』の動画はこちら

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