環境省は、国の特別天然記念物カンムリワシの発信器追跡調査を実施しています。今回追跡するのは3個体目。去る3月22日に放鳥したカンムリワシの個体に装着。移動場所の特定だけではなく、飛翔中か枝に留まっているかといった状態も発信器の音波で把握可能。放鳥したカンムリワシの状態を把握することで、カンムリワシの生態だけでなく、無事に自然界に戻っているかの経過を確認できます。3月15日には陽気が春めいてカエルの鳴き声がしてきており、カンムリワシの採餌はこれで安心とのこと。カエルの鳴き声を聞いて、カンムリワシ追跡の担当者は、ほっと胸をなで下ろしていました。冬場のカンムリワシの幼鳥には、餌不足で衰弱するケースが多いとのこと。今回放鳥されたカンムリワシも、石垣島大崎の道路上でうずくまっていたもの。何かの怪我で目を腫らしており、餌の確保もなお厳しくなった可能性あり。衰弱してうずくまった状態で発見され、市民に保護されました。動物病院で介抱され、元気になって放鳥。担当者によると、今や幼鳥なのに成獣を襲うほど意気盛んとのことです。写真は、カンムリワシ追跡調査中の担当者。