3月6日午後8時から、石垣空港管理事務所と石垣空港保安委員会が中心となって、ハイジャックを想定した訓練が15の機関と連携をしておこなわれました。訓練の目的は、石垣空港において航空機不法奪取事件が発生した場合に、迅速かつ適切な対応を図るため、初動対応および犯人逮捕などの習熟度向上に加え、参加関係機関の綿密な連携と協力体制を確立するために実施されました。いつ起こるかわからないハイジャック事件とあって、今回は、障害のある夜間に実施。正確で迅速な対応を実施して、万が一の事態に対する心構えをもつべく、正確な連絡系統で関係機関への通報を実施していました。この訓練は今回で3回目。平成16年からおこなわれ、昨年度は実施しておらず、今回は19年度の訓練です。午後8時にABC航空のボーイング737型機がハイジャックされたことが、管制塔から連絡され、石垣空港事務所がその一報を専用の赤い電話で受けると、すぐに関係機関へ連絡を実施。ハイジャックがおこったことを連絡して、大至急空港にきてもらおうこと通報。ハイジャックをされた航空機は、石垣空港へ8時45分に着陸することが連絡されて、さっそく、集結してくる警察、消防、などの関係機関とともに動くための、現地合同対策本部を設置。次々に、情報が入ってくるものを、正確に連絡します。乗客は50名、乗務員は6名。残りの燃料の量など、必要な情報がやりとりされていました。時を同じくして屋外に現地合同指揮所も設置され、関係機関は待機。8時45分、八重山署が犯人と無線で交渉に当たり、最後は、突破班を編成して、航空機内に突撃。かくして、犯人を逮捕にこぎ着けていました。万が一の事態が勃発したときは、迅速な連絡で早い対応も可能となるもの。正確な連絡ができてはじめて、対応策も生まれてきます。那覇から400キロ以上離れる石垣空港でのハイジャック発生では、島の外から応援を呼ぶとしても、かなり遠くから呼ぶ形になるはずで、空港の警備と、万が一の事態の対処方法は重要な部分。なかでもその連絡系統がしっかりしていることがまず最も重要事項といえます。参加人員は、72名。使用車両は8台。警察6台、消防1台、空港管理1台。これに、ANA機を使用。