2月27日午前10時から石垣港第C号岸壁で石垣海上保安部所属「巡視船はてるま」の解役式がおこなわれました。昭和55年3月12日に石垣海上保安部に配属され、28年間先島諸島周辺海域における警備救難業務に活躍。領海警備、海難救助での出動を重ねて、老朽化を迎え解役することになり、来賓が見守る中、解役式を第13代船長の松田不二夫氏ほか計28名の乗務員と共に迎えました。海難救助出動件数150件。総航海距離は93万7371キロメートル(地球23.4周)。救助隻数32隻。救助人数390人。石垣海上保安部長の徳永重典氏が巡視船はてるまと乗務員28名の前で式辞を述べて、これまでの活躍を述べ、労いの言葉をかけていました。このあと、石垣市長大浜長照氏や、海上保安協会石垣支部長の池間義則氏などの来賓からの挨拶があり、28年間の任務への感謝と労いの言葉が地域を代表しておこなわれていました。八重山の海路をひた走ってきた総トン数680トン長さ78メートルの巡視船は、船尾の国旗と、マストの庁旗を降下。船の船首では地元泡盛による献酒がおこなわれ、長年の労をねぎらいました。最後の乗務員となった28名の敬礼とともに、船首の「PM124」の文字が、消されてゆき、28年間先島の海を守ってきた「はてるま」は、その重責から解放されていました。同船は3月3日には、那覇合同港湾庁舎で一般競争入札がおこなわれる予定です。代替船は本年4月に新造船の「巡視船はてるま」(PL61)が配属される予定です。すでに新造船は2007年8月に進水式を終えており、30ノットを超える高速船で、軽合金でできており、防弾性を持ち、30mm機関銃と放水銃を装備しての配属です。総トン数は1300トンで、長さ89メートルになる模様。新型の巡視船です。