映画「KIZUKI」が2月15日にクランクイン。福岡でのロケに次いで、石垣島でもロケを実施されています。3月4日午後1時から石垣島カラ岳北側で映画「KIZUKI」のロケ現場で、俳優とプロデューサー、監督を前に記者会見がおこなわれました。冒頭、内田弘プロデューサーから挨拶があり、「(私自身が)2年前から、やってはいけないことに気づかなくちゃいけないなと、気づきはじめまして、では世の中に訴える手段として、一番映画がいいのではないかと思いつきました。10万人の賛同者の目的(について)ですが、この映画には宣伝広告は一切入っていません。多くの人に見ていただければいいのですが必ずヒットするという映画はありません。「気づき」が少ない場合には、10万人の賛同者をつのって、一口2000円でDVDを購入してもらい、上映前に見ていただいて、10万人が1000万人に伝えて、より多くの人に気づいてもらい、環境悪化の状況に対して個人レベルでの身近な行動をしてもらおうというのがねらいです」とのこと。瀬木直貴監督は、KIZUKIとは、これまで人間が「築き」上げてきた文明のほころびに「気づき」、新しい世界を「築いていく」という意味を込めてつけたタイトルと紹介。「豊かな地球の恵みを持続的につかっていこうというテーマの映画です。地球温暖化のことを知っていても、暑さからクーラーの設定温度を一度低くしてしまうという現実があります。そんな些細な、心の葛藤に焦点を当てた、人間の物語です。この映画を見て、「気づき」を得て、何かひとつ、行動してもらえたらいいなと思っています。」とのこと。このあと、キャストである峰岸徹、鶴見辰吾、中嶋朋子、子役で主人公の中村大地(小学4年生)、といった家族のほか、轟川でのボランティアの石垣島出身の父母をもつ屋良さんが、それぞれ映画へ向けた抱負を述べていました。なお、映画上映を核にしたプロジェクトの総売り上げから、経費・著作権料を除いた全額を環境保護のための活動に寄付するとのこと。環境問題への取り組みに向けたKIZUKI基金設立準備委員会の立ち上げを検討しているとのこと。内田プロデューサーは夢ある構想を述べていました。この映画は、地球温暖化が進行する中、これまでの暮らしを見直し、できることからはじめるきっかけとなる映画として、企画されたもの。社会の矛盾を訴えるドキュメントでもなく、地の足のついていないフィクションでもない、新しいタイプのエンターティメント映画との位置づけです。事実をもとにしたフィクションで描くドキュメンタリードラマとのこと。私たちの当たり前になっている暮らしぶりの裏側に気づくことをテーマにした異色の映画。洞爺湖サミットでの上映予定で、6月下旬完成予定。