12月28日の午前9時30分に第一便が石垣空港を出発。セレモニーは、波照間島で午前9時55分から。石垣空港でパイロットが乗客を誘導して、飛行機に乗せました。波照間行きの航空機は、滑走路が800mしかないために、乗客数9人乗りのアイランダー機の就航で、その乗客数での可能な売り上げの上限は低く、定期就航のために空港に配置しなければならない設備や人員などの経費が、経営に重くのしかかり採算が合わないことから、石垣波照間便の廃止をRACは再三竹富町へ打診してきました。燃料費や航空保安費などが負担となる模様。これに対し、エアードルフィンは、ワンマンバスならぬワンマンエアー的にパイロットが対応し、人件費を浮かせます。パイロットがチケットを確認し、航空機の搭乗を誘導。これまでの航空会社のイメージとは全く違った顧客対応で、三松社長も「就航の存続を第一に考えて、省力化をしている」とのべていました。不定期の就航では、波照間空港に本来配置する機材や人員を、この場合は配置しなくてもよく、そこで経費を浮かせ、就航の継続を実現します。波照間空港着陸後、その30分後には石垣へ向けて離陸する形で、午前と午後、計2往復の4便を就航。予約が一人でも入れば運航し、乗客がない場合は、飛ばさないと、経済的な就航が可能となるとのこと。すでに、伊江島、慶良間ではこの不定期乗り合い方式で就航が続いているとのこと。不定期にすることで、経費を節減できるメリットをフルに活かして、継続可能な状況をつくる、離島住民にとっては最後のカードの不定期就航といったところ。今回の波照間就航のエアードルフィンは、週4日の運航以外にも、遊覧飛行など様々な運航企画を立てる予定で、ニーズに合わせて取り組んでゆく模様。なお、不定期の就航は、予約する人に様々に対応して就航する形態で、電話連絡で出発時間を確認して、その30分前に空港にたどり着けば、乗れるといった、飛び込み客でも対応可能な運航。なお、RACは普通運賃7750円でしたので、エアードルフィンは750円高くなったことになります。