今年の八重山入域観光客数は、増加間違いなしです。なかでも、台湾観光客のクルーズ船は、2005年10月以来の今年7月復活。5ヶ月28回で4万1000人を見込んでいます。11月14日も台湾観光客の乗った「スーパースターリブラ号」が入港。クルーズ船の存在は石垣港に活気を与えます。連日、MAXバリューやいま店に集まる観光バスはこの船の台湾観光客です。容姿や服装からは、台湾人か日本人か全く分からない様相。ただ、石垣島の土産物が、スーパーの品では寂しい話です。そのうち、雷おこしなどの全国のお土産も並んだりすれば、手近な日本旅行感覚。それでは八重山観光の特質を失います。八重山の観光は、お客本意を重視すると従属的になります。第一次産業を基軸に、自然との調和もつ日々の暮らしと八重山文化を通して、観光の見所を維持しなければ、長続きはしません。何でもかんでも呼べばいいというものではない。観光感謝の集いも、もう一区切りの時期です。でなけでば、熱海のような「高額顧客のドンチャン騒ぎ観光」業者の植民地に日々近づくだけです。