中央の指針は画一的

中央の指針は画一的

 島嶼県の沖縄県が、霞ヶ関のマネをしてどうするのか。合理化は、全国的な趨勢。しかしそれは国家を任される中央官吏からの財政危機乗り切り策。本来は、地方の活性化で中央依存を無くすのがねらいのはず。であれば地方・僻地拠点に権限を移譲して、自活の道を探らせるのが筋。妙案なければ、手っ取り早い地方機関の整理へ。それで地方が衰退すれば、大都市依存がまた加速化。無惨です。国から受けたバトンを手に、県が国を真似るように県域での中央集権に走って、仕事をやりやすくするときには、多分、分析や判断は机上の空論の域に入ってしまいます。形骸化の始まりです。それこそ霞ヶ関の一元管理法律主義の末端まで蔓延現象。ああ、国のテキストにのって、無機質的な効率化だ。中央官吏のマネをして気取って見えるのは悲しい限り。はっきり言って、八重山の観光振興ぶりは、沖縄県庁とはなんの関与もありません。余った予算を回して、不要なものをいじってバードウオッチャーから怒られる程度。島人から要求されている、この過剰な観光圧力のコントロールも市町村も、県もできないままです。地域が輝くには、地域のもつ魅力を生かすことが大事。それには地域のペースが大事。そこを見て開発許可が出ていいはず。問題は、ずたずたにされるペースにある。

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