今年は参議院議員選挙と八重山の豊年祭シーズンが重複しています。7月28日の竹富町の繰り上げ選挙では、当日は竹富島の豊年祭がある日。投票も、人が集まる時間にどっと投票所が込んでいました。投票風景には、祭りに参加する着物姿の人も見受けられました。竹富島の投票所である竹富町第一投票所も、いつもの「まちなみ館」から竹富小中学校に変更。投票所のそばとなる祭りの集合場所からの銅鑼が響くとなれば、選挙従事者も、銅鑼の方が気になるような雰囲気でした。今年は、四か字豊年祭も選挙の投票日をさけて、開催日を変更しました。祭りはもともと、人々が集まって神に感謝するだけでなく、力を統合させる技能もためされるところがあり、一種の政治の延長。神が暮らしに生きている時代から続く「祈りある」側面と、現実的な力の結集を内外に見せつけ、内部の求心力や外部への影響力を発生させる側面があります。選挙は後者を極端にしたもの。この日は新旧「まつりごと」のクロスオーバーといったところ。