石垣市立八重山博物館では、毎年夏と秋の2度、手作り体験講座を開催。八重山に古くから伝わる手技に触れる機会をつくり、伝統文化の良さを知ってもらおうと実施されています。7月7日、午後一時半からおこなわれたのは、わら草履の手作り教室。宮良信和さんを講師に、わら草履づくりに関心がある市民30名が、八重山博物館で作り方を学びました。まずは、ワラを扱いやすくするために木槌で打ちます。大勢がいっせいに木槌を熱心に打ち始めると、黙々と打ち、その様子も真剣です。そして、館内に戻ると次はワラを編み上げるための紐を、器具に設置。足の親指に止めて、両足、両手をフルにつかう作業となり、馴れない姿勢ながら、皆、懸命に講師のいう話を聞いて、草履作りに没頭です。この日の参加者の一人は、わら草履の手業を会得して、素地をワラからタオルに替え、制作できないかやってみたいと述べ、創作意欲にも意欲満々なようすを見せていました。しかし、実際のわら草履作りは、なかなか難しいようで、宮良さんの鮮やかな手業を真剣に見入って、何度もワラを手に試行錯誤を繰り返し、編み込んでいました。