米軍艦船の県管理港使用の会見

米軍艦船の県管理港使用の会見

 6月7日午後5時から八重山支庁長室で、米軍艦船の県管理港使用の記者会見がおこなわれ、兼島支庁長が6月24日午前9時から6月26日午前9時までの米軍艦船の使用について、石垣海上保安部から県八重山支庁長あてに通知があったことを報告。艦船の名前は、PATRIOT(パトリオット)とGUARDIAN(ガーディアン)。目的は親善・友好訪問および乗務員の休養とあり、使う港は与那国島の祖納港と久部良港です。復帰後はじめてとなる米軍の艦船の与那国島入港は、日米安全保障条約の下には、米軍の使用は法的に可能です。しかし、二つの港は軍港ではない、小さな港でもあり、島民感情を考えれば、突然の降って湧いた話。不安の色は隠せません。6月7日午後3時45分には、上原知事公室長が在日米軍政務補佐官を通じて電話にて口頭で自粛を要請。民間港湾および漁港は民間船舶の運航や漁業の施設として設置されたものであり、緊急時以外は、米軍使用は自粛してもらいたいと、県の一貫した方針を説明。米軍は基地が集中するホワイトビーチ地区を利用すべきであり、民間施設は使用することがないように、適切な計画を作成して、久部良・租納両港へは使用自粛を要請すると、述べた模様。2隻の乗務員は計64名。5月11日の領事の訪問から、石垣市への図書寄贈をきっかけに、この掃海艇の寄港話は出現。そして石垣市から与那国に飛び火。掃海艇寄港の目的に友好親善を掲げての、自粛を求めても実行する米軍。基地問題で揺れている沖縄で、軍の艦艇で寄港して友好親善が図れると思うところに、根本的な米国の問題がある。諸外国ほど強くないが、押しつけの臭いがする。(写真は、5月11日、石垣市を訪問して図書を寄贈した米国領事。)

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