5月17日からはじまった石垣島ダイビングフェスタ。18日は二日目で、国際サンゴ礁研究モニタリングセンターに80名近くのダイバーが集まって、水中写真家の中村宏治氏を招いての講演会を開催。珍しい魚を求めるのもよいが、当たり前の魚の生態をじっくりみることで、海の中にある魚の社会にも触れることが出来るとのこと。小魚が共通の外敵であるオニダルマオコゼが移動しているとき、集団で周囲を取りまいて、落ち着き先を観察。どこにオニダルマオコゼガ小魚をねらっているかを、集団で確認する魚社会の生態が紹介されていました。氏は最後に、最近起きている世相の異常さについて感じることを述べていました。母の首を切った子どもの件です。人工的な場所で、大都市の中心にいる一部の権力もつ人が、国の大事なことを一方的に決めがちで、これが大きな誤りを生まないか。また都市の生活のルールが、ややもすると、個々人で自分勝手にものを判断して、とんでもない事を進めてしまいがちな傾向がないか。人間が自然に接することを忘れて、このようなことが生まれてきているのではないか。氏はダイビングを通して、自然の神秘に触れることの大切さを述べていました。今回も有意義な講演会が行われていました。19日はガーデンパーティーとフォトコンテストがあります。なおダイビングフェスタは、6月7日からもおこなわれます。