観光産業の沸騰と福祉

観光産業の沸騰と福祉

 昨今、一般の高校に進学しても、ついていけない子どもが、自閉症を発症したまま、就職できずにいるケースが出ています。 中途で養護学校に入学してくる事例が増えているとのこと。八重山養護学校の在宅ゼロ更新の噂で、子どもの将来を考え、父兄の間では養護学校の評判が上がっているためです。19年度は8名の卒業生の内の5名が一般就労を望んでおり、八重山養護学校の役割に期待が集まっています。 八重山職業安定所では、心身障害児者の一般事業所への受け入れ斡旋を実施。補助金をつかってプログラムを作成し、取り組みも充実傾向です。しかし、在宅ゼロの達成とともに、就労の継続もまた取り組み課題として上がっています。 今、沸騰する八重山の観光現場での、障害者の雇用の枠を広げる活動が聞こえてくる様子はまだありません。薄利多売での商品値下げ競争で生き残る観光には、福祉への対応能力が見込めないとすれば、明らかに八重山が向かう方向は危機的です。今、かけだしているスピードを緩めるには、福祉対応の義務的なものが必要では。

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