無責任な不動産売買

無責任な不動産売買

 日本の土地行政は欠陥だらけ。この考え方は、よく知られている。日本本土の開発が鉄道の普及と、駅周辺の土地買い占めで進められた。また国道の建設に周辺の土地の地上げがセットだった。政府・民間の大規模公共工事の後ろから、不動産屋が群がる構造がついてまわっている。何もない荒野に、鉄道が走り、沿線が開発されるのであればまだしも、八重山はこの土地に代々暮らす人がある。その伝統文化持つ暮らしのペースを、時代に合わせて変化する余裕も与えず、一気に土地を買いあさりに来る人のなすがまま。文化破壊がまかり通って、よい訳がない。 本土の大都市では、バブル絶頂の時に、町中に暮らす人が、路線価の上昇から固定資産税が払えなくなり、立ち退きを余儀なくされた。黙って乱開発を見ていれば、そんなことが将来に島でおこり得る。そんな勢いを感じる。

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