八重山10大ニュース 2006年(平成18年)
目次
八重山から初の甲子園出場を成し遂げた八商工野球部の活躍や甚大な被害をもたらした台風13号の襲来など、2006年もさまざまなニュースがあった。政治経済では30年の節目を迎えた新空港建設や相次ぐ選挙、社会的な側面に目を転じれば、医師不足や八重山ブームに伴う建築ラッシュなどがあった。10大ニュースで2006年の八重山を振り返る。
1.甲子園の夢を実現
春・夏連続甲子園出場を果たした八商工野球部。甲子園から1,600km離れた離島からの出場で注目を浴びた。マイペースでのびのびした野球、思い切りと爆発力のある打線など、郡民の思いに応えたプレーが感動を呼んだ。
2.猛烈台風が島を直撃
9月15日から16日にかけて襲来した台風13号は竹富町上原で最大瞬間風速69.9メートルを記録。石垣市で16棟、竹富町で9棟が全壊、電柱の倒壊・折損が250本以上など、ライフラインが寸断され、被害総額35億8千万円余。
3.新石垣空港が着工
新石垣空港が10月にカラ岳陸上地区で着工、30年間続いた新空港問題は大きな節目を迎えた。建設作業は2012年度までの7年計画でスタート、2006年度は小型コウモリ類対策など環境対策を中心に行われている。
4.現職大濵市長が4選
3月の市長選では大濵長照氏が圧勝で4選を決めた。有権者は現職の続投を選択し、変化よりも現状維持を望む世論を示した。また、9月の3市町議選では、3市町議会合わせて50人だった定数を40人に減らして実施。
5.常駐医4人体制を再開
八重山病院産婦人科で6月から医師4人体制を維持できなくなる恐れが出ていたが、6月10日付で新常駐医が着任、12月から常駐医4人体制が回復した。医師不在だった黒島診療所では3年4カ月ぶりに常駐医が着任。
6.大嶺がロッテに入団
八重山商工の大嶺祐太投手がプロ野球・千葉ロッテマリーンズに入団。長身から繰り出される速球は150Km前後。初めての甲子園のマウンドでは、高岡商(富山)を相手に17奪三振の快投を見せ、スカウト陣をうならせた。
7.市が景観計画に着手
石垣島では近年、移住者が急増して宅地開発やアパートの建築ラッシュが続き、景観の悪化が懸念されている。市は官民の代表42人で「石垣市景観計画」(仮称)策定検討委員会を発足、景観計画の原案づくりに着手。
8.2学期制がスタート
4月から市内の全小中学校・幼稚園で2学期制が実施。学校現場の時間的ゆとりを生み出し、基礎学力の向上を図るのが狙い。竹富町と与那国町では2学期制へ移行の兆しはなく、3市町の足並みが揃ってないのが現状。
9.花蓮市直行便が初就航
台湾東部の花蓮市から直行のチャーター便が10月、初めて石垣空港に乗り入れた。同便で石垣入りした花蓮市の蔡啓塔市長は与那国町で国境交流増大フォーラムに臨み、両町市間の交流拡充への機運が高まった。
10.電線地下埋設が着工
電線類の地下埋設は防災上の観点からも必要性が高まった。八重山郵便局前からチャレンジ交差点前の国道390号と、730交差点から農協前までの市役所通りの2路線で埋設計画があり、国道での工事が始まっている。
提供:八重山毎日新聞社