竹富町立西表小中学校
明治23年 西表簡易小学校として設立
明治39年 西表尋常小学校と改称,鳩間,崎山の2分教場を管轄。
昭和24年 学校改革により西表小学校と改称、西表中学校を新設。
平成22年 西表小学校創立120周年記念式典・祝賀会開催
西表小中学校では、地域の産業である稲作を体験的に学び、働くことへの意欲や関心、作る人への感謝の気持ちを育てることを目的として、稲作体験学習(浸種1月・播種1月・田植え2月・田草とり4月・稲刈り6月)の行程を約5ヶ月間かけて行っています。今年度も6月19日に稲刈りが行われました。子どもたちは、中学三年生の指示に従い稲を刈り取っていましたが、慣れた手つきでスムーズに刈り取る子と、四苦八苦している子がいて、日常の家庭生活が垣間見られました。終了後、小学生から「暑くて大変だったけどうまく刈ることができた」「稲を運ぶとき落としてしまった」、中学生からは「刈り取った稲は一つにまとめないでその場でしばればよかった」「一粒でも大事にしたいと思い、丁寧に刈り取って運んだ」などの感想が聞かれ、働くことの意義、作物や作物を作っている人への感謝の気持ちが内面にしっかりと育まれていることがうかがえます。このことは地域の稲作に長年携わってきた方々を講師に迎え、地域と連携して取り組んできた成果といえます。また、今年の収穫は例年になく豊作だということで、保護者や地域の方々の指導と支援が実った稲作体験学習となりました。
30年以上も前に小さな田んぼ一枚から始まった稲作体験学習でしたが、PTAが主体となって次第に田んぼの規模を拡大し、稲作で得た収益は、児童生徒が部活動などで石垣島に出て行くときの船賃の補助などに使われました。この流れは受け継がれ、現在でも稲作体験学習の収益は、児童生徒の大会参加費、各種検定の申し込み費用等、様々な面で子どもたちの活躍を支えています。