はーもうー(歯がないではないヨ。わかるよね)。故照屋林助ではないが、「この世はぬーがぬーやらむるわからん」。
集団的自衛権閣議決定。これでも立憲国家? アジアの国を嗤う前に恥の国ニッポンを自覚すべきだ。野党もだらしがない。国会機能ゼロ。国民をあざ笑う姑息な手段での離散集合。政党助成金のための政党だらけである。こんなくだらない制度は廃止すべきだ。年金を減らされ、医療費の値上がり。そんななかでも議員先生は左うちわなのだ。
安倍首相や高村自民党副総裁、石破自民党幹事長の集団的自衛権の発言を聞いていると、戦争ごっこから、戦争のプロアメリカと組んでタグマッチに華々しくデビューする事がお望みらしい。リングに殴りこみ、血を見せないかぎり世界には通用しないと本気で考えているから恐ろしい。憲法というルールを審判である法制局長官が平気でルール歪曲するもんな。昔のボクシングのジャジを見ている気分だ。
安倍首相は国民の生命財産を守るといい、高村は自衛隊員が血を流すこともあると平気で言う。石破は防衛大臣時代戦闘機等のプラモデルをもちこみ、戦争ゴッコに余念がなかった。この人たちには国民の平穏無事よりも他国のために自国民が血を流すのがよっぽど好きなのだ。
志方俊之元自衛隊陸将は自衛隊員の犠牲者が出ると、それを見た国民が、あの若者たちを死なせてはならないと目覚めて立ちあがると書いている。そこから見えて来るのは、自衛隊員は殺されてもかまわない。その犠牲に国民は戦意高揚をするだろう。それをバネに憲法改正、靖国神社参拝を正当化することを狙っていることは明らかだ。
尖閣諸島を〈固有の領土〉だといい、NHKは冠詞をつけて沖縄県の尖閣諸島と言う。日本にとって固有の領土?とは本州、四国、九州、北海道と1945年の昭和天皇がソ連に連合国との仲介を頼むため派遣する予定であった近衛文麿特使の文書にあるではないか。沖縄は固有の領土ではない。沖縄が固有の領土でなければ尖閣諸島も当然、固有の領土ではない。
〈沖縄県の尖閣諸島〉や〈島根県の竹島〉というNHKの用語は、国境の島の人々をナショナリズムで染め上げ、交流の場を対立と憎しみに仕立て上げようとする巧妙な罠であることは明らかで、NHKの責任は重大だ。
辺野古の基地建設を政府は強行しているが、石垣島への自衛隊配備も時間の問題だろう。配備を目的とした離島奪還作戦など、沖縄戦における八原博通高級参謀が計画した「持久作戦」と同じである。敵に出血を強要するというこの馬鹿げた作戦が、将兵、住民20万余の人々の生命を失わせたのだ。
私は6月23日、摩文仁の沖縄県主催の慰霊祭で仲井真知事や安倍首相の平和宣言や弔辞を聞いた。なんと死者たちを騙すしらじらしい美辞だった。死者たちよ怒れ。
平和の礎の前で祈願した。健児之塔に参拝し、海岸に降り、死んだ場所や遺骨も発見されていない従兄を思う。
日本軍の最高責任者である牛島中将は「矢弾尽き天地染めて散るとても魂還り還りつつ皇国護らん」という辞世の句を詠んで長参謀長と自決した。残された将兵や、戦闘に参加させられた学生、住民など眼中になかったはずだ。戦陣訓の「生きて虜囚の辱しめを受けるなかれ」や郷党、家門の名を汚すことだけが脳裏を占めたにちがいない。こんな、無責任な者たちに従兄は命令され殺されたのだ。母親を思いながら死んでいったであろう従兄の無念に涙した。
軍隊は天皇制を護るものであり国民を護る組織ではなかった。自衛隊はどうか。統合幕僚会議議長であった栗栖弘臣は「自衛隊が国民の生命財産を護るものと誤解している人が多い。国民の生命財産を護るのは警察(警察法)であって、自衛隊は国の独立平和を護る(自衛隊法)」(「日本国防軍を創設せよ」)と述べている。つまり、自衛隊は国民の命より国家体制、国家権力者たちを護るのが使命だと述べているのだ。田母神俊雄元航空幕僚長は「自衛隊は栄光ある日本軍の末裔である」(「だから日本は舐められる」)と記している。
末裔であれば、天皇体制を護り住民に平気で銃を向けることが栄光ということだ。そんな、自衛隊など必要ない。