11月10日、「光る個性 あふれる感動 伝える伝わる 僕らの伝統」(名蔵中学校2年、西銘壮士郎くん作)をテーマに、第19回八重山地区中学校総合文化祭が開催された。八重山の全中学校と特別支援学校中学部合わせて計19校が一同に集い、絵画や書道、自由研究などの展示のほか、舞台では郷土芸能や合唱など、力いっぱいの演目が披露された。
八重山地区の中学校総合文化祭(通称:中文連)は毎年開催されており、大規模校である石垣中学校と大浜中学校が、裏方として2年ごとに持ち回りで中文連を支えている。石垣第二中学校は八重山地区中学校総合体育大会(通称:中体連)の事務局になっている。
舞台の部は10時から演目がスタート。まずは各学校から選抜された生徒41人による、鷲ぬ鳥節とデンサー節で幕開け。それから数分間隔で演目は進められ、舞台裏では大浜中学校の生徒たちがステージを作ったり、道具や楽器を運ぶなどして慌ただしく作業が行われていた。全部で23もの演目を遅延なく進めるために、舞台裏は常に緊張感が漂っていた。12時には午前の部が終了し、各学校は市民会館周辺や新栄公園で昼食に入る。しかし裏方の生徒たちは、午後からの演目の準備が一段落しなければ昼食を取ることができず、短い時間で素早く食べなければならなかった。各学校がこれまで練習してきた日頃の成果を十分に発揮できるのは、裏方の生徒たちが一生懸命支えてくれているからこそだ。
フィナーレは、各学校の全生徒による「世界に一つだけの花」の大合唱で締めくくられた。この演目だけは裏方の生徒たちも表舞台にあがり、八重山の全中学生の歌声が会場に響き渡る。まさに圧巻のフィナーレだ。演目終了後、なによりもこの日頑張ってくれた大浜中学校の生徒たちに、会場からは惜しみない拍手が送られた。