八島小学校（校長：吉濱剛）の特色ある取り組みは、なんといってもハーリー体験学習だろう。今年で15回目を迎える本取り組みは、東一組・東二組の海人の皆さんの熱い思いと協力で、最上級生の6年生の体験学習として継続実施してきた。今年は学校創立20周年ということで、全校児童参加の海上運動会（トントンミー運動会）をPTA主催（会長：大道夏代）で開催した。
7月7日（日）、登野城漁港は快晴で心地よい潮風も吹き、大漁旗と多くの保護者と地域の皆さんに見守られる中、競技は大いに盛り上がった。
今年は、東一組（委員長：富川泰次）・東二組（委員長：島袋新雄）の海人の皆さんからミニサバニの贈呈があり、4年生以上の児童はミニサバニを乗りこなす練習に励んできた。約30年余り前、海人の子どもたちはベニヤ板でミニサバニを造り、コールタールで防水の仕上げをし、近くの防波堤で釣りをよく楽しんだそうだ。しかしやって見ればわかるが、これを乗りこなすのは非常に難しく一輪車並のバランス感覚が必要になる。昔の子どもたちにはまだまだ及ばないが、わずか1週間の練習で乗りこなした子どもたちはさすがだった。
その他、浅瀬を利用して1、2年生は海の玉入れを、3、4年生は海の綱引きを、水しぶきを思いっきり立てて楽しんだ。20周年記念の海上運動会の結果は、紅組の猛追をかわした白組の優勝となった。文字通り、トントンミーのように楽しくはしゃぎ競技した子どもたち。「また、絶対やりたい」と感想を語った。午後からは6年生の魚さばき等の体験学習を行った。直に魚に触れ、鱗とりに挑戦した後、海人の料理に舌鼓を打ち、八島小学校の児童であることの喜びと幸せを味わった。
石垣市立八島小学校
平成5年11月1日に八島小学校準備室が開設され、今年で創立20周年を迎える。校舎の2階からは、きれいな海が一望でき、赤瓦の屋根が美しい。八島小マスコット・トントンミーでイメージされるように、海に関する学習が盛んである。
八島小学校
学校創立20周年記念事業 海上運動会
