これまで岩が多く歩きにくかった米原のヤエヤマヤシ群落の歩道が、琉球石灰岩の石畳と階段に新しく整備され歩きやすくなった。2年前にはデッキも整備されており、国指定天然記念物のヤエヤマヤシを気軽に観察できるようになっている。
米原のヤエヤマヤシ群落は、西表石垣国立公園の特別保護地区に指定されており、また絶滅危惧I種のセミ・イシガキニイニイの生息地保護区にも重なっている。野生生物保護の観点からも非常に貴重な場所のため、工事は重機を入れることができなく、すべて人力で行われた。また工事中も立ち入りを制限せずに、歩道の片側づつ工事を進め、現況の地盤をできるだけ崩さないように整備が行われた。ヤエヤマヤシ群落周辺でお土産店『ぱぱ屋』を営む上地みどりさんは「歩道が整備されたことで、ヤエヤマヤシの保護につながるので嬉しい。地元の人たちにも新しくなったヤエヤマヤシ群落を見に来てほしい」と話した。