11月30日、岐阜県飛騨市にてきいやま商店のライブが行われた。70名オーバーで会場は立ち見が出るほどの超満員で、来場者からは「沖縄の情熱を感じる楽しいライブだった」との声があがり、大成功に終わった。
それぞれのバンドは何度か見ていたが、3人揃ったのを見るのは今回が初めてだった。20年間、それぞれが培ってきたものが、いとこという絆で見事に融合、3人の息がピッタリと合い会場は一瞬にしてきいやま色となった。彼らのライブを見ていて思うのが、とにかく自分たちが楽しんでいて、来場者も一瞬にして彼らの世界に吸い込まれることだ。
以前、マストさんのかけもちのバンド、ノーズウォーターズのライブを見に行った際、「お客さんが5人入ってくれた。彼らのために楽しいステージにしようと思ったら、次出演するバンドだった」とMCで笑わせていた。またライブで各地を行脚しながらも経費削減のため、移動は格安の深夜バス、宿泊は漫画喫茶だったという話も聞いた。
彼らの楽曲に「じんがねーらん」ってあるが、前出のエピソードからも苦労してきたんだと思う。しかしそんなのを感じさせないくらいに本人たちは楽しんでいて、その底抜けなポジティブさが来場者に活力を与えてくれているんだろうって今回改めて感じた。
紅白出場を目指す彼ら、来年のこの時期は紅白出場で盛り上がっていることを願いたい。