尖閣列島戦時遭難事件の生還者の正子さん。第二次世界大戦中、石垣から台湾へ向かう最後の疎開船に乗った正子さんたちは、途中で米軍から爆撃を受けた。計180人を乗せた2隻のうち、1隻は沈没。正子さんが乗った船は沈没こそ免れたが、エンジンが故障し、たどり着いた島が尖閣列島の魚釣島だったという。ようやく救助が来たのは終戦を迎えた48日後。「あれ以上戦争が長引いていたら死んでいたかもしれない」と切実に語った。「悲惨な戦争を体験しながらこれまで様々なことを学んできたけど、まだまだ知りたいことがたくさんあります。今は歴史の勉強がしたいですね」と笑顔で話した。
