名蔵アンパルがラムサール条約の登録湿地(2005年)になってから7年になります。アンパルは亜熱帯地域を代表する世界的にも貴重な湿地ですが、登録後もアンパルの重要性が市民に浸透せず、赤土汚染、農薬や汚染水の流入、ゴミの不法投棄が依然として続いています。
そこで、島村修会長を中心とした石垣島在住の有志で、アンパルを守っていくことを目的に「アンパルの自然を守る会」を設立しました。当会は石垣市、環境省と連携し、自然観察会や自然・環境を守るための監視等を行ってきました。その中で、世界的にも重要なアンパルを守り、次代に引き継いでいくためには、より多くの子どもたちにアンパルとふれ合ってもらいうことが不可欠であると考えるようになりました。
この度、初代会長である島村修氏から、会長を引退する際にいただきました寄付金を島村修基金として、研究支援事業を実施することになりました。児童生徒を対象にアンパルに関する研究を奨励し、研究報告会をもつことにより、次代を担う人材育成とアンパル保全への市民の関心を高めることを目的としています。
石垣島内の小・中学生、高校生を対象に個人・グループどちらでも結構です。学校だけでなく、PTA、自治会、子ども会等でも大歓迎です。研究の過程で他団体のコンクール等への研究成果の発表はかまいません。第一次の募集は終わりましたが、第二次募集期間が9月3日から9月14日となっています。もし、アンパルについて研究をしてみたいが何をしてよいかわからないと悩んでいる方はご連絡ください。当会の専門家がアドバイスします。気楽に、お問い合わせください。
問い合わせ(事務局)山崎雅毅 石垣市大浜453-21
87-7751
メール mtmasaki@ce.wakwak.com
「新アンパルガイド」
作成はじまる。
アンパルの砂嘴の枯れたモクマオウを伐採する事業に石垣市の予算がついたことに続いて、沖縄一括交付金による「新アンパルガイド」の作成が決まりました。アンパルを案内するガイドさんに役立つものにする予定です。作成委員には「アンパルの自然を守る会」から谷崎樹夫、廣川潤、深石隆司、島村賢正、宮良祐成、山崎雅毅が選任され、事務局を石垣市生活環境課の下地理人という体制で作成を進めています。来年3月完成予定です。