またおいでね 大工ヘンドリック

またおいでね 大工ヘンドリック

人の繋がりは、どのように生まれるのかしらないが、ひょんなことで、ひょんな繋がりができるもんですね。
 ドイツ出身のヘンドリックさんが、帰国した。「発つ鳥跡を濁さず」であったか、どうかは本人のみしかわからないでしょうが、最大の「贈り物」は、島娘をお土産にかっさらって行った事かな(これは失礼)。
 この人物、知る人ぞ知っているでしょうが、どこで何をして生活の糧を得ていたのか知らないが、マルチタレントは、人後に落ちない程有能なんだね。母国語のドイツ後は無論、英語、中国語、もちろん日本語、ペラペラ。聞くのを忘れたが、フランス語やスペイン語もきっと話せたんでしょうね。日本語での文章作成もグッドだね。新聞コラムで随想を書き続けていたのを拝読したことがあります。
 日本人より日本人らしい感性の持ち主でした。
 帰国に際して、家財道具を一切処分。長テーブルやパイプイス、それにベットや冷蔵庫までも我が職場にありがたく、いただきました。 帰国後は、翻訳業の仕事を続け、旅行業の手伝いもするようなことを語っていました。「石垣島からもどうぞいらしゃい」との言葉を残して五月十二日、出発しました。前々夜、職場仲間でささやかな一品携帯の送別会を催しました。ささやかな宴では、参加者の要望に答えて、台湾在住の友人と会い、旧交温めて帰国するとのこと。
 国際派は人脈が広いね。感心するばかりでした。日本名、大工裕裡。立派な日本人です。

加勢本 曙

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