第25回 浜下り・清掃と名蔵海岸観察

3月25日名蔵海岸で開催した清掃と観察会には延べ40人以上の参加がありました。
 清掃活動は12時半から、4台の軽トラックを使い、5か所のポイントに分かれて行いました。名蔵大橋駐車場に集められたゴミは、燃やすごみ、燃やさないゴミ、資源ごみなど32袋とベッド、家電、タイヤ、バッテリー、ガラス、輸送用パネルなどの不法投棄ゴミが多数ありました。当会が発足した2年前のゴミ量と比較すれば少なくなったようです。私たち以外にも名蔵小中学校など多くの市民の手による継続的な清掃活動の結果と言えます。しかし相かわらず、藪の奥に放り込まれる不法投棄は続いています。「海岸林に自動車で乗り込めない対策」を1日も早く実現したいものですね。今回の清掃には事業者の参加もありました。お茶の差しれもいただきました。今回初めてのケースでしたが「ボランティア参加証明」の発行を要請されました。地方自治体の入札のさい、評価ポイントになるのだそうです。今回の清掃活動は環境省が、石垣市観光協会に委託した4か所の清掃事業のひとつとして実施されたものです。そのため若干の交付金が当会に支払われます。このお金は、実施が予定されているイベント=海岸林ツアーのバス代に回す予定です。
 続いて開催された「名蔵海岸観察会」はアンパルの達人・谷崎樹生さんの案内で行いました。はるか沖まで潮が引いた名蔵海岸を歩きました。一見何もないように見える干潟に、様々な生き物の営みを見る事ができました。ここではすべてを書くことができませんが、たとえばアンパルヌミダガーマユンタにでてくるカニたち、ゴカイもいくつかの種類がそれぞれ特異な生き方をしている、カイメンもいろんな形、色をしたものがいる、シーグラス=海草も場所によって異なる種類が繁茂している、前日の寒さで凍えてしまったフグもみられました。などなど興味の尽きない2時間でした。子供たちは元気に、次々に捕まえた獲物を谷崎さんに「これ、なーに」と聞いていました。とても楽しかったようです。谷崎さん今回もありがとうございました。

「アンパルの自然を守る会」事務局長 山崎 雅毅

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