八重山や沖縄の文化をデザインで発信「イチグスクモード」

八重山や沖縄の文化をデザインで発信「イチグスクモード」
八重山や沖縄の文化をデザインで発信「イチグスクモード」

『八重山・沖縄の文化を着回す』をコンセプトに、石垣氏庭園隣に構えたアトリエで服づくりを行っているイチグスクモードの池城安武さん。今年の沖展では、版画部門で浦添市長賞を受賞。八重山や沖縄の生活をモチーフにしたデザインを、シルクスクリーンの技法を用いて表現している。
 池城さんは石垣市新川出身の31歳。八重山高校、琉球大学を卒業後、ニューヨークやインド、パリなど世界中を回った。八重山や沖縄の文化を、デザインを通して若い世代に伝えたいという思いから、昨年10月に「株式会社イチグスクモード」を設立。幸せを意味する『カフ(果報)』と、着物を意味する『キィン』を合わせたオリジナルブランド『カフヌキィン』では、沖縄出身の詩人、山之口貘をあしらったTシャツや、フォーマルにもカジュアルにも着こなせるクールビズウェアを制作している。購入はオンラインストアでの注文のほか、アトリエでも受け付けている。
 3月10日から4月14日まで、市内のギャラリー&雑貨カフェ 石垣ペンギンで作品展を開いており、5月~8月には、那覇市の桜坂劇場で行われる本土復帰40周年の企画展への出品も予定している。
「まずは今年の夏までに『カフヌキィン』の知名度を石垣で広めたい。その後は沖縄本島や本土へ進出し、3年以内にはヨーロッパやアジアで、個展やファッションショーを開きたい」と今後の展望を話した。

やいま編集部 福里

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