11月26日、八重山を対象とした研究、伝統工芸や芸術文化などの振興に業績を挙げた個人に贈られる、第27回八重山毎日文化賞の贈呈式及び祝賀会が市内ホテルで開かれた。今年度は、正賞は竹富方言辞典の著者である前新透さんと、県無形文化財八重山伝統舞踊技能保持者の山森喜代子さんが、特別賞は機織りを続けて70年になる松竹チヨさんが受賞した。
贈呈式で前新透さんは「竹富方言辞典を制作するにあたり、方言の聞き取り学習会は先輩たちに励まされながら153回も行うことができた。文化賞受賞に恥じないようこれからも日々努力し頑張っていきたいと思う」と話した。山森喜代子さんは「踊りの魅力、舞踊への情熱が、いつも私を衝き動かせ長年踊り続けることができた。今後も弟子たちの日々の精進を信じている」と話した。特別賞を受賞した松竹チヨさんは「私は70年間機織りを続け、今年カジマヤーを迎えることができた。これまで大きな病気をしたこともなく、健康に恵まれたからこそ今まで織り続けることができた。今後も健康に気をつけて織り続けていきたい」と話した。
引き続き行われた祝賀会では、山森喜代子舞踊研究所や石垣市民踊愛好会の方々により余興が催され、受賞者へお祝いの花束や祝電が贈られた。