小嶺貴子 文
磯崎主佳 絵
金城翔山(久弥) 題字
沖縄時事出版 発行
同名の民謡が好きで「絵本にしたい」という子どものころからの夢をかなえた小嶺さんは、与那国町立久部良小学校教諭である。儀間比呂志さんによる講座で絵本作りへの手ごたえを感じた小嶺さんは「島を離れた人が懐かしく思ったり、島の文化を誇りに思ってくれたら」と話している。(「沖縄タイムス」より)。
内容は、得意のネズミ狩りで首里城を救った猫の活躍と、飼い主の島の青年との愛情が描かれている。磯崎さんによる絵は、和紙にクレヨンを使ったという手法で暖かみと勢いが表現され、さらに題字の書家金城さんの毛筆も加わって、島の「力強さ」にこだわった絵本となっている。
絵本には島の名所や昆虫、独特の模様の着物ドゥタティなどが登場し、巻末に与那国島の風景が写真で紹介されている。与那国島の魅力に溢れ、与那国へ出かけたくなる1冊です。