宮城県渡波地区の被災者とボランティアさんからのお礼の言葉

宮城県渡波地区の被災者とボランティアさんからのお礼の言葉

 先日、大濱信泉記念館にて、宮城県渡波地区の被災者の方々に送る冬服を集めたところ、ダンボール91箱(洋服約2000枚)という数が集まりました。心よりお礼申し上げます。
 11月5日、6日の2日間で配布されました。渡波に至っては在宅の方々の皆さんと、支援が行き届いていない団地、女川町では中心から離れていて、支援の格差を訴えている仮設住宅に配布されたようです。
 この地区では生活できる程度の現金が何度か支給され、毛布、ストーブ、絨毯、カーペット等は配布されました。ですが洋服の支給はなかったらしく「本当に助かりました。石垣島の皆さんの気持ちを確かに被災者のみんなに届けましたよ」とボランティアさんから連絡がありました。古着と聞いていたが洋服があまりにも綺麗な状態のものだったので、皆さん大喜びだったそうです。女川では町長選が今行われていて、立候補の人たちも配布場所に訪れ、石垣島からの支援に感動し、選挙カーのウグイス嬢が「石垣島からの支援物資~」と住宅を回ってくれたそうです(笑)。
 そして被災者でありながら、ボランティアに奮闘している方から電話をいただきました。「始めに避難所にいたり、家がなくなっても家族がみんな無事だったりする人と、私みたいに家が半壊しても在宅を選んだ人間とは、かなりの貧困の差が出てきている。昼間は誰かに会ったりして大丈夫だけど、夜になると本当に寂しい。夜が来るのが心から嫌なんだ。少し前までは、“今日、一日生きる”ということに精一杯だった。でも物資が行き届いて来た今、わからないと思うけど涙が出ない悲しみというのがあるんだよ。いつまでも支援物資をもらっていると、自立できないと皆がいう。でもね、支援がないと生きていけないという人間がいることを、知っていてほしいし、忘れないでいてほしい。お金だって壊れた家が建つほどもらえるわけじゃないんだから。あのね。全く光が見えないんだよ。復興? 本当に復興するの?って。この先が全然見えない。毎日毎日寂しいし、悲しい。そんな時に綺麗な洋服がたくさん届いて、みんな笑顔で喜んでいたの。本当に本当にありがとう。石垣島の皆さんによろしくお伝え下さい」ということでした。
 洋服を持ってきていただいた八重山の皆様、新聞やブログを見て遠方から直接宮城に送って下さった方々、場所を提供していただいた大濱信泉記念館さん、広報していただいた新聞やマスコミの皆さん、送料を寄付してくれた方々、配布や発送準備のボランティアをしてくれた皆さん、やえやま東北人会の会員の皆さん、心よりお礼申し上げます。これからも復興するまで被災者の方の声を直接聞きながら、支援し続けていく事が離れていてもやるべきことではないでしょうか? また、何か要望があるときは、八重山の皆さんに声をかけさせていただきます。その時は何卒よろしくお願い申し上げます。本当にありがとうございました。
 また、今回を持ちまして「ちばりよ~東北の会」を立ち上げました。随時会員募集中です。今後の予定は被災地にお花を咲かせるため、当面活動致します。よろしくお願い致します。

ちばりよ~東北の会 米盛 佳織

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