5月号の「南山舎便り」を読み、興奮しました。とにかく私の中でのマイブーム(死語?)である「白いクジャク」の記事が載っていたからだ。
私は去った3月までの2年間北部地区で勤務をしていました。赴任してまもなく、出勤途中にある牧場に白クジャクがいて、その白いクジャクは寝るときは木に登る、羽を広げて木に止まっている姿は見物だとか…いろんな話を聞いた。そして、極めつけは『その白いクジャクが羽を広げている姿を見ると幸せになれる』という都市伝説ならぬ北部伝説的な話を聞き興味津々。それからというもの、毎日その牧場を横目でチラチラ見ながらの出勤の毎日でした。同僚からは「今朝、見たよ!」とか「よく見るよ~」との声を聞き、一目その姿をぜひ見たいと思いながら、白クジャクは見るものの羽を広げている姿には残念ながら遭遇することはなく2年が過ぎようとしていた。
ところが!! 今日で仕事最後という日の朝、ふと牧場をみると白クジャクと普通のインドクジャクを左前方に発見。もしや…という期待にスピードを落とし進むと、なんと羽をゆっくりと広げるではないかっ! 「ついに見たぞ~!!!」とかなりの興奮状態。あまり興奮しすぎて写真を撮るのも思いつかないほどでした。運転苦手な私が2年間頑張って通勤し任務を終えたごほうびなのかと思った。
離任のあいさつでこの話をしたら、ナミダ・なみだ・涙のはずのお別れの場も、私のあまりの興奮ぶりと臨場感あふれる(?)解説に大爆笑でした。2年間待ちに待った、羽を広げた白いクジャクと遭遇したことで本当に幸せな気持ちでいっぱいになっていました。しかし、話はそれだけでは終わらないのだ。なんと1週間後、残務整理をし、ある意味本当に当分この近辺には来ることはないだろうなと、名残惜しみながら北部地区を後にし、帰宅途中なにげなく見た牧場。なんと! 二度目の羽を広げた白いクジャクに遭遇。
その姿は本当に美しい。頭の中でジュディ・オングの「魅せられて」がBGMで流れる…(たとえが古っ!)。あんなに2年間通って全然見ることなく、最後の最後で、しかも2度も遭遇できた。神様っているかもっ…と思った瞬間でした。早速友達に「幸せになれるという白いクジャクをとうとう見ました! あなたにもこの幸せをお裾分け」とメール。友達は「は? クジャクはただの害鳥かと思ってたさ~」。確かに外来生物であるインドクジャクは繁殖力がすごく、また畑などを荒らしたりと被害に遭われている方は多いと思いますが、白いクジャクは幸せをもたらしてくれるのです。みなさん、ぜひ週末のドライブは伊野田にある牧場をごらんあれ。きっと、あなたも幸せな気持ちになること間違いなし!
追伸‥かなり遠目ですが、2度目の遭遇の時にはしっかりデジカメに収めました。