4月27日、毎年恒例の農高草刈り大会がカラ岳で行われた。草刈り大会は、創立当時から続く全校生徒参加の行事。刈った草を堆肥や敷き草として校内の畑などで使用し、鎌の使い方に慣れ、作業に対する注意力を養うことなどが目的。県内でも、「草刈り」の大会が行われるのは農高だけだそうだ。
10時すぎから草刈り競技が始まり、昼食休憩をはさみ、15時まで時間たっぷり行われる。それぞれ学年ごとにノルマがあり、それを超えた重量の多い順に男女別で総合3位まで表彰される。1位に輝くと、なんと「黄金の鎌」が贈呈されるそうだ。また、量が満たない生徒は、後日補充実習を受けなくてはならない。ノルマ量は、男子1年40kg、2年50kg、3年60kg、女子1年30kg、2年35kg、3年40kg。刈る草は、イネ科の雑草チガヤのみ。
昼食時間には、友達同志で集まりお弁当タイム。テッポウユリが一面に咲くカラ岳の麓で、レジャーシート持参でピクニックのような女の子たち、地べたに座って食べる子たち、トラックの荷台で食べる子たち、早々食事をすませ、草の上で昼寝をしている男子たち。思い思いの休憩時間を過ごしていた。
刈った草がある程度たまると計量。それを合計して個人の記録になる。各クラスにひとりずついる農業クラブ委員が計量係りを務めていた。集められた草はその場で、先生方により牧草ロールにされていく。
暑い中、草まみれになりながら頑張っていた高校生たち。この日1日で刈った草の総重量は約17トンだったそうです!