崎山三郎氏「竹富島民謡工工四」「八重山古典民謡舞踊曲集」発刊

崎山三郎氏「竹富島民謡工工四」「八重山古典民謡舞踊曲集」発刊

 竹富島出身の崎山三郎さんが編集した「竹富島民謡工工四」と宮良長忠氏と共に編集した「八重山古典民謡舞踊曲集」が発刊された。
 沖縄本島在住の崎山さんは16年前から生まれ島である竹富島に何度も帰省し情報を集め、定年後10余年かけて竹富島の種子取祭など島の行事で唄われる唄の工工四の制作に取り組んできた。工工四の完成後、より多くの人に唄を理解してもらえるように、実際の音源を収録したCD「とぅゆむ たきどぅん」も制作した。CDと平行して「八重山古典民謡舞踊集」を発行。8年かけて完成した舞踊曲集も聲楽譜付きになっていて、八重山特有の中舌音なども分りやすく記されている。舞踊集は舞踊専用に工工四が作成されており、踊りの歌詞、囃子のはいる部分が細かく表記されている。極めて正確な拍子数や時間も記され、斉唱や独唱にも使えるようになっている一冊だ。両冊とも、タウンパルやまだで販売中。
 崎山さんは、現在、沖縄国立劇場で工工四の読み方、活用法の勉強会を月に一度開催している。この勉強会には、八重山古典民謡伝統協会の師範、教師の20名ほどが集まり、唄のマナーなどを正確に分析し、八重山の唄の継承に取り組んでいる。

編集部 竹内

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