白保村の地域振興、今風に言えば、村興しをねらいに開催されてきた「ゆらてぃく祭り」は、今年で六回を数えた。毎年いろいろな趣向を凝らして、観客を楽しませようとの企画がなされている。
今年は寒い二月開催となり、生憎の小雨交じりの天気となった。会場となった白保公民館屋外ステージ前には、白保村を象徴する三流の旗頭を立て、農家の採りたてた野菜や地元食材で加工した食品が陳列、販売されていた。少年野球チーム轟の父母会も出店を出し、少年野球の選手達が、雨にも負けずに懸命に呼び込みの声をはり上げていた。一方では、放課後農業クラブの子ども達が、砂糖キビを絞ったジュースを格安で提供、好評を博していた。自分達で作った新鮮な自然ジュース。甘みも程々で、中にはお代わりをする子どももいて、意外にも繁盛、喜ばれていた。
今年のハイライトは、三十七年ぶりに復活したという沖縄角力。土俵周りには人だかりが出来、喚声が上がっていた。小学校低学年と高学年の部には、白保の児童が登場、じいちゃん、ばあちゃんの声援を浴びて力相撲が続出、司会進行を務める解説者から、盛んに白保地区民のDNAの出自に終始感嘆の讃辞を贈っていた。
舞台では、高学年児童による方言での自己紹介や老人クラブの代表者による方言童話が演じられ、会場からは哄笑あり、苦笑ありの喝采で大いに盛り上がっていた。白保小PTA文化部では、各班で初めて制作した方言カルタを今後とも作成し、継続する取り組みを行うという。完成が待たれ、方言カルタ大会の開催が待たれる。