大濱信光詩碑設立

大濱信光詩碑設立

26年目の命日に除幕式

 八重山を代表する詩人、大濱信光の詩碑の除幕式と記念式典が大川の生家跡で行われた。気持ちの良い秋晴れとなった11月30日は大濱氏の命日で、遺族や関係者をはじめ、たくさんの人が会場に集まった。
 大濱氏は教職の傍ら、八重山初の本格的文芸同人誌『セブン』の創刊に携わるなど地域の文化活動において中心的な役割を果たした。また、戦後の八重山を励ました作品から、「民心に明かりを灯す責任を自覚した詩人」としても知られている。
 今年は大濱氏の没後26年目にあたり、3月には『大濱信光全詩集』が発刊され、それを機に大濱信光詩碑建立期成会を発足し、詩碑が設立された。
 式では多くの人が見守る中、期成会長の山田隆一さん、大濱氏の長男の和男さん、石垣市と竹富町の教育委員会教育長である玉津博克さん、慶田盛安三さん、商工2年の羽地裕奈さんにより除幕が行われ、碑文の「石垣」が披露された。
 式典の最後に和男さんは「八重山に大濱信光という詩人がいたことを忘れないでほしい。観光客にも立派な詩人がいたと知ってもらえたら」と話した。詩碑ができたことで、子供たちをはじめたくさんの人が大濱氏の作品に触れ、新たな詩人が誕生するきっかけになるのではないだろうか。

編集部 和知

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