7月4日、今年で12回目を迎えた泡盛文化の会が横浜で開催された。この会は12年前、神奈川県横須賀市の追浜駅近くにある小さな酒店の主人が、沖縄の泡盛の良さを知り、深め、広め、ひいては沖縄文化を次の世代に伝承することを主旨として始めた会である。自分で泡盛の蔵元を丁寧に巡って、造り手の話を聞き、会の趣旨に賛同していただき、造り手と飲み手の橋渡しをしている。
今年は沖縄本島からいらして下さった蔵元さんに、各蔵を代表する泡盛の名称についてのお話を伺った。名前の由来、そこに込められた先代の思いなど、大きなスクリーンに映し出されたラベルやその土地の映像を見ながら聞いていると、今までよりももっと泡盛が身近なものに感じられた。造り手の思いを知って飲むのと、知らないで飲むのとでは、大切なひと味が違う。
昨年は八重山の2つの蔵元から若い後継者が参加して下さり、その味を堪能することができた。今年は泡盛を提供していただいたが、残念ながら直接お会いすることができなかった。来年はぜひ力を入れている泡盛の名前の由来、そこに込められた先代の思いなどお聞きしたいと思っている。八重山の泡盛に込められた大切なひと味を味わうために…。