大濱信光全詩集

大濱信光全詩集
大濱信光全詩集

沖縄自分史センター㈱大石直樹さんが編集

小浜島出身の大石直樹さんは、印刷会社の編集長を経て、独立後、沖縄自分史センター㈱の代表取締役社長として本の出版を手掛けている。自身も詩を書く大石さんにとって、詩人であり島の先輩である大濱信光氏の詩には以前から馴染み深いものがあったという。このたび発刊された「大濱信光全詩集」には、信光氏の長男である和男さんの意向で、17~18年前に大濱信光氏の遺稿集として発行されるはずだった原稿が含まれている。当時、印刷会社のミスで紛失し、会社の引越しの際、書庫の整理中に発見された貴重な原稿が、大石さんの手元に渡ったのは必然的といっても過言ではない。「原稿を見つけたときには、これは捨てられない、推敲もしてある手書きの原稿だから思索の後を辿れるという気持ちでいっぱいでした」と大石さんは話した。その後、信光氏をよく知る砂川哲雄氏の協力のもと、情報を収集し、大濱和男氏と連絡をとり、信光氏が他界して26年目の今年、前作である『先島航路』の発刊日と同じ3月1日に『大濱信光全詩集』の発刊が実現した。今は八重山の民話について調べているという大石さんの、島を想う気持ちはとても大きい。今後、民話集が発刊されるのが楽しみだ。

竹内(やいま編集部)

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