息子が3歳位の頃の出来事です。何が原因だったか忘れてしまったけれど、スーパーの前で息子が駄々をこね、座り込んで泣いていました。彼は頑固なので、そんな時は頑なに動かないのです。そして私も、何かでごまかしたりはしない、そんな頑固な二人の無言の押し問答の末、通りすがりのおばぁが、「何で泣いてるかぁ? 男なら泣くなよぉ」と、なだめる様に言いました。そして息子は、おばぁを睨みつけ「男でも泣く事はある!!」と、言い放ったのです。
さすがおばぁ…、ハハハと苦笑いでサラッと流して消えていきました。
その出来事から私は、「男ならがまんしろ」とか「男のくせにかっこ悪い…」といった育て方はしていなかった事に気付きました。娘にも「女の子なんだからおしとやかに」とも言っていないし。気付けば、そういった分け隔てはしていなかったのです。それが正しいか間違いかではなく、そうしたいからやっているだけです。
子供のほんのささいな一言から、大きな気付きに繋がる事がたくさんあります。そんな時は親の心を見直す良い教材だなぁと思います。子供は強いなぁ、子供の方が先生だなぁと、つくづく尊敬してしまいます…。