西表島のキビ刈り援農隊(4)   

西表島のキビ刈り援農隊(4)   
西表島のキビ刈り援農隊(4)   
西表島のキビ刈り援農隊(4)   

キビ刈り終了によせて

五月三日、西表島では晴天の下でキビ刈りが終了した。一月一二日から最終日まで
ボランティアの援農隊が滞在し、その数は四〇人にのぼった。援農隊に参加した若者たちか残したノートには、「若い人たちやアルバイトの人達から元気をもらった。これからの長い人生、迷ってしまう時もあるかもしれません。そんな時は、西表のキビ畑での楽しい思い出があるのなら、迷わずまた来てみよう。きっと元気になれるはず」、「ここに来て、気付く事がいっぱいあって、たくさん学ぶ事ができ、本当によかった」、「今を大切に生きること、楽しく生きること、みんなから教わりました。また会おうね」、「人の生活に必要以上のことに目がいき過ぎていた事に気付かされます。身体を動かして、仲間がいて、少しの酒があり、支えてくれる自然があるだけで十分なんだと思います」等、日々の想いが溢れるほど詰まった文章が綴られていた。皆それぞれの想いを胸に、それぞれの生活に戻っていったが、彼らの残した言葉は援農隊を組織していている私達「西表島農家援農環境ネットワーク」にとって何よりの宝であるとともに、来年へ向けてのエネルギーに繋がる。
 援農隊に参加した若者に、キビ刈りの厳しさだけでなく島の豊かさや暮らしを伝え、仕事の後の酒の美味しさを教えて下さり、ボランティアの受入れに協力をして頂いた二〇軒を超える農家の方々、さらには暖かな目で彼らを応援してくれた島の方々に、この場を借りてお礼申し上げたいと思う。ありがとうございました。

中新井 節子

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