八重山のすぐりむ(特産品)未来への活用方程式(2)

八重山のすぐりむ(特産品)未来への活用方程式(2)
八重山のすぐりむ(特産品)未来への活用方程式(2)
八重山のすぐりむ(特産品)未来への活用方程式(2)
八重山のすぐりむ(特産品)未来への活用方程式(2)

竹富町、島々の特産品誕生!!

実は数年前、マンゴー農家でバイトをした夏がありました。奇しくも豊作の年で、台風の重なったその日は出荷もできず、たくさんのマンゴーたちが畑へと戻っていったのでした。加工すらできたら…。
 子どもの頃、九州の山奥育ちの私は山菜を採って売ったり趣味で野苺のジャムを作ったりしていました。その時の記憶も蘇り、しばらく自分のレシピ開拓のためにひたすらジャムを作りました。2008年の冬のことです、あの年は新年から2ヶ月近く雨が降り続いていて…、その間毎日のようにジャムとパンを作り続けました。加工場の建設工事も大幅に遅れていたのでちょうどよかったのです。
 そしてできあがった自慢の一品たち。商品を作ったら、ラベルを考えて、容器を考えて、売り先を考えて…と、やることはたくさん。
 ジャムの販売を始めてもうすぐで2年。はじめはヨーグルトに合う付属品としてスタートしましたが、今ではすっかりメイン商品の座を陣取っています。
 島に観光客がいる内はいいのですが、対前年比何割減とかなってくると売り先に困ってくるのですよね。そこで悩むのは私だけではないと、この一年くらいで気づいて何らかのお手伝いができないかと考えるこの頃。規格外商品で悩む農家と、それを安価で加工して商品化できる製造業者の橋渡しが必要なのかなと。
 食品製造に関わるほうになってからずっと地元の物産展などには出展するようにしています。それに向けて毎回新商品を作る、という自分への追い込みもできます。またほかの島の製造業者が何を利用してどんな商品開発をしているのかというのも大変勉強になります。

崎枝 百合香

この記事をシェアする