オヤケ・アカハチ その5

 オヤケ・アカハチは田んぼの中によ、反対方はみんなね、沖縄、宮古、八重山、沖縄のみんなね、きとるでしょ。

 自分はもう大変だっていうんで、田んぼの中によ、穴掘ってね、寝てよ。

 レンコンの根っこを取ってきてね、穴に入れてよ、息してね、

 田んぼの中でね。

 田んぼの中は見ないはずと思ってよ、田んぼの中で寝てよ、穴掘って寝てよ、レンコンを鼻にやってね、呼吸をしてよ、もぐったときにね。

 あと追ってきてね、ここにね、モリでね、突いてよ。ここは濁っておったからよ。

 突いたらよ、オヤケ・アカハチはね、キモノでよ、こんなにまでしたところがよ、モリでね、突かれてこのまま死んじゃった。

 死んでね、妻のナアタフージの妹のあれはね、仕方なくね、あれも殺されて、四箇のね、姉さんのよ御嶽があるよ、あの御嶽の東によ、お墓を掘って。

 きょうだい(兄・姉)のいうことを聞かんで、夫のよ、オヤケ・アカハチを生かしてね、こんなに殺されたのはね、あれと同じだと思ってよ、クイツバをね、道の中に穴を掘ってね、そこに埋めてね、人に踏ませということで。

 きょうだいでよ、こんなにまできょうだいのいうことを聞かんでよ、自分の夫をこんなにやったということでよ、人に踏ましてあったんだがよ。

 大浜の人はね、大浜の神さまだと思ってね、大浜の部落の人がいってよ、クイツバ、オヤケ・アカハチの妻といっしょに踏ましてあるということを聞いてね、穴を掘って骨を持ってきてね。

 オヤケ・アカハチは大浜のうしろによ、オヤケ・アカハチの公園がありますよ。

 この墓といっしょによ、オヤケ・アカハチといっしょによ、神さまだと思ってね、大浜の人はね、合葬してね。

 豊年祭はね、オヤケ・アカハチとね、クイツバをね、神さまとみて、今も信じております。

 昔の八重山のオヤケ・アカハチの話ですよ。

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