やいまーる外電

竹富町施行70周年記念公演 沖縄県竹富町 島々の民俗芸能「世乞い」

竹富町施行70周年記念公演 沖縄県竹富町 島々の民俗芸能「世乞い」
 
 日時:2018年9月24日 17時~ 
 場所:国立劇場 大劇場(東京都)
 主催:主催竹富町・竹富町教育委員会
 【共催】竹富町民俗芸能連合保存会

 
 
2018年7月、竹富町は村から町へ昇格して70周年を迎えた。
これを記念して、国立劇場にて「沖縄県竹富町 島々の民俗芸能『世乞い(ゆーくい)』」が上演された。
 
竹富町の西表島以外の各島々から6つ、西表島からは4つ、計10の民俗芸能保存会がそれぞれに伝わる伝統芸能の演目を披露した。
郷友にとっては故郷から遠く離れた東京の大きな舞台で身内や知人が活躍するイベントでもあり、かなり早い時間から多くの人々が列をなして入場を心待ちにしていた。
当日券の発売もあって、会場の3階席まで人々で埋まり、大盛況の内に幕を閉じた。 
 
プログラムは次の通り。
 
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【第一部】
1.古謡 「種取祭・世乞い唄」 竹富民俗芸能保存会
 (東京竹富郷友会14名)

2.舞踊 「デンサ節」 上原民俗芸能保存会

3.歌舞 「矼(はし)ゆば節」 古見民俗芸能保存会

4.狂言 「ピラ狂言・鳩間中森」 鳩間民俗芸能保存会

5.棒芸 「シーシン棒」 波照間民俗芸能保存会

6.舞踊 「フタディ口説」 干立民俗芸能保存会

7.歌舞 「ダートゥーダー・小浜節」 小浜民俗芸能保存会

8.舞踊 「黒島口説」 黒島民俗芸能保存会
  
【第二部】
9.神行事 「西表島の節祭」 西表民俗芸能保存会
    (東京西表郷友会15名)

10.古謡 「巻き踊り(節祭)」 新城民俗芸能保存会
    (東京新城郷友会17名)

フィナーレ 全員
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1.古謡 「種取祭・世乞い唄」 竹富民俗芸能保存会

花道から行列が入場。
迎える人々は、舞台の幕に描かれた民家とその前に設置された石垣との間で待ち受け、そこから迎え出た。祭りの一場面を忠実に再現。

 

2.舞踊 「デンサ節」 上原民俗芸能保存会

上原村が新たに村建てされた頃、村を一つにまとめるために作られたと言われる。

 

3.歌舞 「矼(はし)ゆば節」 古見民俗芸能保存会

かつて何度も流された木の橋が石の橋に作り替えられた時の喜びの唄。
踊り手が身に着けている衣装は100年以上前から保存されている貴重な物。

 

4.狂言 「ピラ狂言・鳩間中森」 鳩間民俗芸能保存会

沖縄本島から来た男が主人公の狂言は、ウチナーグチで伝承されている。

 

5.棒芸 「シーシン棒」 波照間民俗芸能保存会

島の暴れ獅子を誘い出す舞。
南方諸島からの漂流民が伝えたと言われている独特な調べ。
舞台中央から笛・ドラがせり上がってきた演出に、場内がどよめいた。

 

6.舞踊 「フタディ口説」 干立民俗芸能保存会

江戸時代に内地で流行した「口説」は、ここ干立にも伝わった。
干立の様々な祭りに欠かせない演目。

 

7.歌舞 「ダートゥーダー・小浜節」 小浜民俗芸能保存会

独特の風貌の面と所作のダートゥーダー。唄も意味不明で謎めいている。
結願祭では滑稽と75年間祭りの舞台から消えていた後、2001年に復活した。
そのユーモラスな動きに、客席から笑い声が上がった。

 

8.舞踊 「黒島口説」 黒島民俗芸能保存会

島建て・村建てのすばらしさや、島の行事、人々の暮らしなどが描かれている。

 

9.神行事 「西表島の節祭」 西表民俗芸能保存会

祖納の節祭(シチ)をコンパクトにまとめて再現。
本来は、6時間かけて行われる行事である。



 

10.古謡 「巻き踊り(節祭)」 新城民俗芸能保存会

旗を持った人を中心に、何重にも輪になり行われる巻き踊り。
今回は、ここまで舞台に登場した民族芸能保存会の人々も参加し、演目最後を飾るにふさわしい熱気に満ち溢れた。
西大舛高旬 竹富町長も、旗を持ち、舞った。

 

フィナーレ 全員

舞台でも客席でも人々が舞い、大歓声に包まれた。


 
 
竹富町の島々の祭りを一度に見ることができた、大変貴重な舞台であった。
全国的に少子高齢化の進む中、伝統行事や芸能の維持継承には様々な課題や苦労もあるだろうが、島にとって、地域にとって大切なものがこれからも受け継がれていくことを願ってやまない。

残暑のなか、エイサーで東京・町田の街が熱く燃えた!

 9月8日(土)、9日(日)の両日、東京都町田市の町田駅(JR・小田急)周辺の会場で「第32回フェスタまちだ2018~町田エイサー祭り」(主催=町田市中央地区商業振興対策協議会など)が開催された。

 町田は、沖縄県出身者や、その子孫が数多く住む神奈川県に隣接する街とあって、古くから沖縄文化が根付いており、エイサーも盛んだ。

 初日は市民広場で2団体がエイサー演舞を披露し、駅周辺の道路では、地元の町田琉、町田エイサー青海波が“道じゅね”で練り歩き、盛り上げた。

 メインイベントとなる2日目は、9月ながら、30度超えの好天で、エイサーには絶好の天候となった。

 町田を拠点にする町田琉、町田エイサー青海波、町田遊星や、町田に縁が深い和光青年会など、関東から19団体が参加し、カリヨン広場、東急会場、浄運寺会場で、入れ替わり、立ち替わりで、熱の入った演舞を披露。

 フィナーレは出演団体、観客が入り乱れての大カチャーシーを繰り広げ、熱狂の渦で幕を閉じた。

 また、市民広場では琉球舞踊、琉球民謡が披露され、「ぽっぽ町田」会場では、昨年に続き、“沖縄音楽界の大御所” よなは徹がフリーライブを開催し、多くの観衆を、その歌声で酔わせていた。

 今年は関東最大級のエイサー大会である「新宿エイサーまつり」(7月28日)が台風接近による悪天候のため、有力団体が相次いで出演を辞退し、わずか2時間で打ち切りになる消化不良な事態になった。一方、それに次ぐ規模の「町田エイサー祭り」は天候にも恵まれて、エイサーファンの溜飲を下げてくれたようだ。

 “地域密着”のエイサー大会である「町田エイサー祭り」は、「新宿エイサーまつり」とは、ひと味違う良さがある。来年もまた、町田市民、エイサーファンを熱く燃えさせてほしいものだ。

(取材・文=ミカエル・コバタ)

第25回沖縄の工芸展 ~沖縄工芸ふれあい広場~

沖縄の工芸展
期間:2018年9月7日(金)~9日(日)
場所:時事通信ホール(東京都)
 
 

昨年、例年の開催時期と旧盆が近かったために9月後半に開催された本展は、今年は従来の9月上旬の時期に開催された。
初日オープン前、出展する組合の方々のミーティング場所から、琉球舞踊による座開きが行われている音が聞こえた。
平日にもかかわらず、先着順抽選会にはオープン時から人々が並んだ。
 
今回もまた八重山からは、八重山上布・ミンサー(石垣市)、八重山ミンサー(竹富町)、与那国織が出展した。
 
 

●八重山上布・ミンサー(石垣市織物事業協同組合)


今年新しく、組合のタグを作ったとスタッフさん。
藍色の生地に「石」の字をデザイン化されたタグがついた小物は、ちょっとしたデザインの工夫でかわいい感じの印象になっていた。
以前から石垣市伝統工芸館で販売されていた星座の栞の種類も増やしたそうだ。
八重山上布の小物入れは、内側も上布とのこと。

 
 
着物展示会場の方では、石垣市と竹富町、与那国町の織物が一角に並んでいた。
(石垣市、竹富町の八重山上布とミンサー織のコーナー)

八重山上布の手仕事の実演コーナーでは、縦絣糸の捺染の作業がなされていた。
昨年は横糸の捺染実演だったので、今年は縦糸のやり方を紹介するのだそうだ。
画像は、捺染の前段階、染める場所に印を付けている様子。
糸を括って防染するのではなく、糸に直接染料を擦り込む独特の技法を見られる貴重な機会だ。

 
 

●八重山ミンサー(竹富町織物事業協同組合)


西表島や竹富島で織られたミンサー織の帯やバッグ、普段使いの小物が並んだ。
八重山上布の絣模様のしおりもあった。

組合の拠点の一つである「西表手仕事センター」では、そんな手仕事の様子を見学することができる。 https://yaimatime.com/shops/7441/
事前に予約をすればミンサー織り体験も可能だ。
 
 

●与那国織(与那国町伝統織物協同組合)


着物用として織られる与那国花織は絹糸で作られている物が多い。
島の祭りなどで着る伝統的な着物・与那国ドゥタティは綿や苧麻で織られており、一見黒と白の2色に見えるが紺色が入っているのが特徴だ。
その着物を身に着けた、与那国織の伝統工芸士・請舛姫代(うけます)さんが手にしているのは、ご自身の手織りによる手ぬぐい。

模様のところは真田織と呼ばれ、裏表同じ柄になる特殊な技法の織り方なのだそうだ。
その技法が複雑なため現在は織り手が少なく、請舛さんは若手が受け継いでいってほしいと期待を語られた。
この手ぬぐい「与那国シダディ」は米寿を超えて亡くなった方の葬式にも使われるので、長寿のご老人がいる家庭には必ずあるのだとも教えてくださった。
銀座わしたショップでも購入できるが、品薄のようだ。
 
着物展示会場には、与那国織の反物も展示されていた。

 
 
パンフレットによると、会期中は他にも、イベントブースで産地講演会として八重山上布・ミンサーの解説がなされたり、大工哲弘、神谷幸一の二人の民謡唄者によるスペシャルトークショー「三線の魅力について」なども予定されていた。
 
沖縄県内の様々な伝統工芸品の産地組合が一堂に会する本展。
気に入った物と出合ったり、生産者さんとご縁ができたなら、次はその産地や組合を訪ねるのも旅の一つの楽しみとなるだろう。

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平成30年度 とぅばらーま大会 関西予選会

   とぅばらーま大会 関西予選会
 
   日時:9月2日(日)13:00~
   場所:大阪沖縄会館 4階ホール(大阪府大正区)

 
 
 
平成4年(1994年)から始まった「とぅばらーま大会・関西予選会」が、今年も開催された。

 
会場である大阪沖縄会館・4階ホールは満席状態で、途中で椅子の追加がなされるほどの賑わいぶりだった。

 
今年は20名、20代から80歳までの老若男女が予選会に挑戦した。
京阪神地区の人が大半の中、愛知県からエントリーした人もいた。

 
審査中に行われた八重山舞踊。
「イダ舟」、「高那節」、「白保節」。

愛らしい笑顔で踊る少女におひねりが投げ込まれた。
 
 
今年の最優秀賞は塗田康晃さん(左)、優秀賞は北林直樹さん(右)が獲得した。

塗田さんは、10年ほど前にもこの予選会で最優秀賞を得たのだそうだ。
講評では、声のいい人や声量のある人など全体的にレベルが上がったとのこと。
最優秀者・塗田さんは、9月に石垣島で行われるとぅばらーま大会へ出場予定だ。
 
審査発表の後に、最優秀者・塗田さんの独唱が行われた。
舞台の上の出場者も、会場の観客もあらためて静かに聞き入った。

 
六調節、みるく節、ヤーラヨーでの締めくくりで、無事に予選会が終了した。

 
 
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予選会終了後、大正駅近くの沖縄料理屋に寄る人々も少なくなかった。
あるグループにご一緒させていただき、筆者も参加した。
予選会に参加した人達、大会を楽しんだ観客の人々などのいくつかのグループでお店も満席。
飲めや歌えやの打ち上げ状態だ。

 
外でエイサーの音が聞こえたので出てみた。
地元のエイサーチーム・がじまる会の道ジュネだった。

来る9月9日(日)開催の、エイサーまつりの告知がなされた。
(昨年のエイサーまつりの様子 https://yaimatime.com/yaimal-gaiden/34277/ )
今年も近畿八重山郷友会の下部組織「やいまー会」が参加する。
近畿地方や愛知、東京のエイサー団体や、沖縄本島からもゲスト団体が来る。
今年も大いに盛り上がることだろう。
 
【第44回エイサーまつり】
日時:2018年9月9日(日) 12時~20時
会場:大正区千島グラウンド(大阪市大正区)

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