やいまーる外電

第18回東京八重山まつりに、郷友や八重山ファンが集う

日時:2018年04月22日(土)午後
場所:北とぴあ(東京都)
主催:東京八重山郷友連合会
  
  
  
関東在住の八重山の郷友や八重山ファンが集まる「東京八重山まつり」が、今年も開催された。
筆者は3年ぶりの参加となった。
 
思い起こせば、その時のレポートが「やいまーる外電」通信員としてのデビュー記事であった。
その当時の原稿を読み返すと、今回と同じく夏日の暑い日だったようだ。
(その時の記事は「やいまタイム」の前身サイト「やいまねっと」で掲載されていたため、現在ネット上にはありません。)
 
会場である北とぴあでは、まだ冷房への切り替えが行われておらず、大型扇風機が場内に投入された。
参加者約230名の熱気も加わり、会場内では室内にも関わらず、司会者から水分補給のアナウンスが何度か繰り返されるほどの盛況ぶりであった。
 
 
 
【第1部】
 
舞台に掲げられた看板の「東京八重山まつり」の赤色は、春、故郷の島々に咲くデイゴの花の色をあらわしているのだそうだ。
 
今年は会長を始めとした役員交代の年。
http://www.tokyoyaeyama-rengo.com/img/20180322.jpg) 
開催の挨拶の後に、新会長・多宇邦雄氏が登壇し、「みなさんの“よりどころ”となるような活動をしていきたい」と抱負を語った。

テーブルには故郷の島々の黒糖と、伊佐の塩せんべい。

来賓の一人、喜舎場信夫・在沖八重山郷友会会長からは、沖縄本島での活動紹介があった。
毎年総会では本会よりは多少小さな規模だが、多くの人々が集まるのだそうだ。
また、2年に一度、「全島とぅばらーま大会」も開催するなど様々な活動をしていることがうかがえた。
(在沖八重山郷友会のホームページ https://zaiokiyaeyamarengo.web.fc2.com/
 
乾杯の様子。

 
 
【第2部】
 
座開き:赤馬節

 
第2部では郷友会や活動グループなどによる踊りや演奏が行われた。
観客席からは、手拍子、指笛、笑いに拍手喝采、そしてご祝儀と、様々な反応。
お弁当と島酒を楽しみながら、互いに親睦を深める人々の笑顔がそこかしこにあった。

 
会場前のロビーでは、認定NPO法人トラ・ゾウ保護基金がイリオモテヤマネコのグッズ販売ブースを設けていた。
売上はイリオモテヤマネコ保護活動に使われるとあり、人々が夜光貝で作られた猫型のストラップやてぬぐいを買い求めていた。
同法人のグッズ通販サイトでも様々なグッズが購入できる。
 http://www.yui-wildanimal.jp/goods/lists.html
西表島でのヤマネコの交通事故死が絶えないのだそうだ。
那覇自然環境事務所の報道発表資料にもそのデータが出ているのでご紹介しておこう。
 http://kyushu.env.go.jp/naha/pre_2017/post_40.html

最後は弥勒節とヤーラーヨーで締めくくられ、盛況の内に終了した。
 
 
なお、本会は2020年に20周年を迎えるそうだ。
記念事業の計画があり、オリンピックの年をはずして2019年に実施の予定とのこと。
記念すべき来年の催しが成功しますように。

ぬぬぬパナパナのぬぬ 2018・大阪展

会期:2018年4月11日(水)〜16日(月)
会場:阪急百貨店うめだ本店 9Fアートステージ(大阪府)

八重山の手織り作家の作品を広めることからスタートした、「ぬぬぬパナパナのぬぬ」展が、今年も大阪で開催された。
「ぬぬぬパナパナ」とは、八重山の方言による造語で「布の端々」を意味し、展示会名は「布の端々の布」という意味となる。
今では各地の糸作りから手がけて布を作っている人たちの作品が展示される。
昨年、主宰の浦令子さんが亡くなった事情などから、活動を一旦停止するような話も出ていたが、メンバーや応援する人達により、大阪のデパートでの展示は今年も開催の運びとなった。


 
 
会場である阪急百貨店うめだ本店へ、初日の11日にうかがった。
作家さんや関係者さんとも一年ぶりの再会である。
翌12日に、会場で作家たちによるミニシンポジウムもあるためか、初日は多くの作家の姿が会場にあった。
長くレギュラーメンバーとして出品している西表島の亀田恭子さん、前津雪絵さんもいらした。


 
 
今年の八重山からの出品は、先述のお二人に加えて、石垣島の森田みゆきさん。


 
 
そして、以前は波照間島で活動されていた、弘前(青森県)「snow & handmade」さんの作品も。


 
 
さらに、パンフレットの正式出品メンバーには載ってはいなかったが、さらに何組かの八重山の作家の作品もあった。
 
八重山のメンバーは、八重山産の手績みの芭蕉や苧麻、座繰りの絹、手引き絹などを草木染めにして織った作品を出品していた。
会場には、そのような原料となる植物の写真や、繊維から作った糸の展示もされていた。

「島の恵み」を手間暇かけて形にする手仕事作家たちの活躍を、今後も見守りたい。

近畿の各字郷友会合同花見会 2018

日時:2018年4月8日(日)
場所:大阪城公園
 
  
近畿地方の八重山郷友会合同花見会が大阪城公園にて開催された。
一時期初夏のような日が続いていた近畿地方では、その暖かさでソメイヨシノはすっかり散ってしまっていた。
この日は寒気が戻り肌寒さを感じる気候だったが、晴天で新緑がいきいきとしていた。

筆者は遅れて参加。
すでに中盤の時間帯で、会場を目指して歩いている時にも風に乗って指笛の音が聞こえていた。
サービス精神旺盛な人たちの、時に即興もある様々な余興が途切れることなく繰り広げられ、あちこちで笑い声や拍手が響いた。


 
 
・飛び入り参加も大歓迎の余興と、デンサー節、泡盛マイスター&泡盛ダンサーズ

 
 
・鳩間の港、ミルク節

 
 
通行人はかなり少なかったが、楽しそうな雰囲気に惹かれてか、時折立ち止まって見ている人たちの姿もあった。
今年も百数十名が集い、親睦を深めた花見会だった。


 
 
終了後、あるグループの二次会にお邪魔した。

沖縄料理の店で、花見会でも地方を務めた郷友会メンバーたちがミニライブを行った。
ライブの締めには、他のお客さんグループも一緒になってモーヤーを舞った。
ライブの後は、カラオケやメンバーの地方で歌うなどのフリータイム。

語り、飲み、歌い、踊り・・・。
こうして親睦の夜は更けて行ったのだった。

国立民族学博物館・「沖縄のくらし」コーナー

大阪の万博記念公園に、文化人類学・民族学視点から、世界各国の人々の暮らしや伝統文化などに関する資料を展示している「国立民族学博物館(みんぱく)」がある。
筆者は最近、みんぱくへ行ってきた。
その中にある「沖縄のくらし」に関する展示コーナーについて、万博記念公園内「自然文化園」の桜の画像と共に紹介しよう。

みんぱくは、世界をいくつかの地域に分けた「地域展示」の形式で、「オセアニアを出発して東回りに世界を一周し、最後に日本にたどり着く構成」になっている。
(「」内引用:国立民族学博物館webサイト 展示のご案内>地域展示・通文化展示 http://www.minpaku.ac.jp/museum/exhibition/main

展示室入口に入ったとたん、そこは世界中の人々の祭りや日常の濃縮された異空間で、さらに、世界一周もできてしまうのだ。
展示コーナーはまた、その時の目的や時間に応じて、見たい一部の場所だけ見るのにも便利な構造だ。
(展示場マップ http://www.minpaku.ac.jp/museum/exhibition/main/map )

その一角に「東アジア展示・日本の文化」のコーナーがある。
ここにはさらに、「祭りと芸能」、「日々のくらし」、「沖縄のくらし」、「多みんぞくニホン」の4つのテーマに基づいた展示となっている。

「沖縄のくらし」コーナーで、サバニ、民具、農具、ウシの鞍など、八重山から収集した物や、八重山博物館所蔵の物などを見ることができた。
サバニと堀りへらは、みんぱくのウェブサイトでもその姿を見ることができる。
http://www.minpaku.ac.jp/museum/exhibition/main/japan

石垣やヒンプン、トーラまで再現された竹富島の民家の模型もあった。
八重山で収集した物以外にも、沖縄県の今・昔の様々な物が展示されており、興味深かった。

みんぱくは万博記念公園内にあるが、そこに行くだけなら料金のかからない道を通っていくことができる。
桜や紅葉の時期、様々な花の咲く時期は、「自然文化園・日本庭園」の入場券を買い、そちらルートで散策しながら行くのも楽しい。
今回の桜の画像やこの太陽の塔の後ろ姿は、自然文化園内の様子。
公園の敷地がともかく広い。
みんぱく内も、展示やビデオライブラリーなどじっくり見ようとするなら、それなりの時間が必要だ。
時間に余裕を持ってお出かけになることをおすすめしたい。

“花見の名所”東京・飛鳥山公園でのエイサー演舞に観衆熱狂!

 東京都内の花見の名所のひとつである、北区の飛鳥山公園で、3月31日(土)、4月1日(日)の両日、「北区さくらSAKASOまつり」(同実行委員会主催)が開催された。

 同イベントは、「江戸の庶民が楽しんだ花見を、現在に復活させ、未来へ伝えていこう」との趣旨でスタートし、今年で21回目を迎えた。

 今からさかのぼること、約280年前。徳川8代将軍・吉宗が、享保の改革の一環として、飛鳥山に桜を植え、江戸庶民に開放したことから始まる。当時、花見は庶民の最大の娯楽であり、年に一度の飲めや歌えやの大騒ぎだったという。

 今年もイベントのタイトルは「琉と華」と題され、2日目が「さくらエイサー」の名で催され、午前10時からスタート。関東からは、遊び屋、とんとんみー、江戸川琉心、なんくるエイサー、エイサーシンカ夏ぬ子、琉馬華球、千花夏風、美ら星エイサー、創作エイサー隊 炎舞太鼓の9団体がエイサー演舞を披露。さらに、かりゆし芸能部が琉球舞踊、沖縄民謡を、沖縄県糸満出身のカミヤタスクが歌を披露した。

 イベントのトリを務めたのは、リーダーが石垣島出身の炎舞太鼓。躍動感たっぷりの激しい演舞に、観衆も酔いしれ、フィナーレはお決まりのカチャーシーで幕を閉じた。

 また、特設ステージ横には、北区の飲食店などを中心に42軒の出店があり、沖縄料理店では沖縄そば、サーターアンダギーなどを提供していた。

 関東地区は3月上旬から中旬にかけ、暖かかったため、桜の開花が早かったのだが、イベント当日まで、なんとか散らずに持ちこたえてくれた。満開の桜を見ながら、エイサーを楽しめるなんて、このイベントならではのもの。両日とも、晴天に恵まれ、集まった観衆は、桜の美しさと共に、沖縄の文化に心を躍らせたようだ。

(ミカエル・コバタ)