やいまーる外電

「沖縄の工芸展」が初めて大阪で開催される

期間:2018年1月27日(土)~28日(日)
場所:大阪城 城見ホール(大阪府)

東京での秋の沖縄関係の定番イベントとなっている「沖縄の工芸展」が、2016年の京都開催に続いて、初めて大阪で開催された。

初日の午後、大阪城ホールの1階にある城見ホールへと向かった。
全国的な厳しい寒波の影響により大阪でも小雪が舞っていた。
そんな寒い中、大阪城ホールではコンサートがあるらしく、ホール入場待ちの列や周辺の店の順番待ちの大勢の人達の姿があった。
 
それらを横目に工芸展の会場に入ったら、温かい暖房の空気と共に沖縄の工芸品の品々が出迎えてくれた。
東京展と比較すると小規模ではあったが、その分一点一点をじっくりと見ることができ、生産者やその工芸品に携わる人たちとも気軽に話ができる雰囲気だった。
 
「八重山上布・八重山ミンサー」のブース。


さりげなく置かれていた、八重山上布の糸の、苧麻の繊維を績んで染めた段階の貴重な展示。

また、次のステップである、それを横糸として織れるようにするための準備の実演が、石垣市織物事業協同組合・理事長によってなされていた。
 
初の大阪でのイベントとあり、主宰側も多分、試行錯誤の途中であるだろう。
一沖縄・八重山ファンとして希望を述べるとしたら、次のような点だ。

・入口について
大阪城ホールでのコンサートに来たことはあったが城見ホールは初めてで、最初は入口がよくわからなかった。
工芸展の看板がその入口まで来ないとなかったので、もっと公園敷地内の駅の近くにも開催中である案内を出してもいいのではなかろうかと思った。
入口の最初の自動ドアの扉は曇りガラスでできており、私の先で入口の手前に立ち止まっていた人は「ここでいいのだろうか?」という様子で、自動扉へ一歩踏み出すのを一瞬とまどっていたようだった。
看板に「入口はこちら」という矢印があったら、なお親切だったと思う。
大阪城公園には様々な施設があり、コンサート以外の目的で来ている人たちもあったと思われるので、そういう人たちも気軽にふらりと立ち寄れそうな工夫があったのではないかと、もったいない気がした。

・品物について
個人が気軽に買える物の種類がもっとあると嬉しい。
コストやスペース、誰を対象にしているかによっても変わってくるのは仕方がないが、関西では首都圏と比較して、沖縄物産を扱っているお店も物もかなり限られているという実感だ。
このようなイベントは、一般の人にとっても一度に多くの工芸品を直接見て触れることのできる貴重な機会だと思う。
会場で会った顔見知りの八重山ファンの人も、「もう少し種類や、気軽な金額の品があったらよかった」との感想だった。
 
昨今はネットの通販なども発達しているが、やはり「本物」に実際に触れ、それらに携わる方々からのお話を直接聞ける機会は大切だと考える。
このような見本市のようなイベントで「こんな工芸品、商品もあるのか」と知るからこそ、その場では買わなかったとしても、今後通販や旅行に行った際に買い求める機会、その島へ行ってみる機会につながるのではないかと思う。
 
東京のように毎年でなくてもいいので、今後また関西でも開催されることを楽しみにしていたい。
 
【余談】
ちなみにこの日の大阪城ホールのコンサートは、福山雅治だったそうだ。
城見ホール入口のすぐそばに立見席の入口があったことに、帰り際に気がついた。
そういえば、行きに城見ホールの近くまで来た時、寒空の下で座り込んで列をなしている人たちを見かけたが、それは立見席の人たちだったのかもしれない。
開演は夕方からと思われるコンサートのために、早い時間から足を運んで小雪が舞おうがじっと待つファンの人たちの情熱はすごい。
 
情熱の程度に違いはあるかもしれないが、沖縄・八重山ファン、工芸ファンにも、「好きな物」に対する思いが強い人は大勢いるだろう。
関西は沖縄・八重山の郷友会も多くある。
そこには飲食店や伝統芸能の研究所をやっている人たちもいるだろう。
その先には多くの沖縄・八重山ファンがつながっている。
そんな人たちにもっと関西での「沖縄の工芸展」の情報が広まれば、徐々に参加する人は増えてくるのではないかと思った。
そのためにも、毎年でなくてもいいので今後の継続を期待するのだった。
そして、自分ができる応援の形として、こうやって記事を書くのであった。