やいまーる外電

第24回沖縄の工芸展 ~沖縄工芸ふれあい広場~

期間:9月22日(金)~24日(日)
場所:時事通信ホール(東京都)

 

ここ数年は9月上旬に開催されていた本展だが、今年は少し遅い時期の開催だった。
初日は平日にも関わらず、開催を楽しみにしていた人々が午前中から訪れた。
各ブースで沖縄の工芸品の生産者や販売に携わる方々とじっくり話ができるのは、平日の午前中が狙い目の印象だ。
今年も、八重山上布・ミンサー(石垣市)、八重山ミンサー(竹富町)、与那国織が出展した。
石垣市と竹富町の小物ブースでは、ミンサー織の帯の端切れを活かしたペンケースやバッグ、栞やストラップ、八重山上布と同じ素材の苧麻という植物の糸で織られた敷物など、伝統工芸の技術で織られた布を利用した普段使いの小物が多く見られた。


与那国織のブースでは、絹素材の物だけでなく、両面に柄が浮き出る手の込んだ織り方の木綿の手ぬぐいも印象的だった。


 
石垣市と竹富町の合同の着物ブースも初日午前中は品揃えが豊富で、様々な色合いの反物や帯などを見ることができた。

どのブースも展示即売なので、購入を予定している人は会期の早い時期に行くのがいいかもしれない。
石垣市織物事業協同組合は今年初めて、八重山上布の「縦絣のカセとりと絣括り」の実演コーナーを設けた。

初日の午前中は、八重山上布の糸に紅露(クール)という植物染料で絣柄をつける擦込捺染(すりこみなせん)の工程を紹介。

1枚の布が反物として仕上がるまでに、どれだけの手間と時間がかかっているのかの一部を目の当たりにし、作り手の苦労がしのばれた。
また、その製作過程について直にお話をうかがえ、とても勉強になった。
イベントブースでは会期中、大工哲弘(石垣島)、迎里計(石垣島)などのライブや、琉球舞踊、様々な工芸品の組合による映像上映や講演も行われた。
3日間にわたる本展は、今年もきっと多くの沖縄ファンや工芸品ファンを魅了したことだろう。
来年の開催時期が気になるところだ。

東京・町田の街がエイサーで熱く燃えた!

 9月9日(土)、10日(日)の両日、東京都町田市の町田駅(JR・小田急)周辺5会場で「第31回フェスタまちだ2017~町田エイサー祭り」(主催=町田市中央地区商業振興対策協議会など)が開催された。

 都内で、「エイサーまつり」といえば、「新宿エイサーまつり」が最大規模だが、同大会は今年でまだ16回目。それより、「町田エイサー祭り」の方が、はるかに歴史が古いのだ。それもそのはず。町田は沖縄出身者が多い神奈川県に隣接する都市とあって、エイサーも盛んなのだ。

 今年は地元・町田を中心に活動する和光青年会、町田琉、町田エイサー青海波、町田遊星などを始め、関東地区から20団体が参加。毎年、本場・沖縄市からも1団体参加しているが、今年は知花青年会が招かれた。その応援と観光PRのため、同市のミスハイビスカス・伊江萌香さんも駆けつけた。

 計21団体が5つの会場で、入れ替わり立ち替わり熱のこもった演舞を披露。最終の演舞の後は、もちろんお決まりの出場団体メンバー、観衆が入り乱れての大カチャーシーでイベントが締めくくられた。

 まさに、町田の街がエイサーで熱く燃えた2日間。「新宿エイサーまつり」とはまた違って、地域密着の「町田エイサー祭り」。来年もまた、町田市民、エイサーファンを楽しませてくれるだろう。
 

なお、今年は「ぽっぽ町田」会場で、初の試みとして、2日目に沖縄音楽会の大御所・よなは徹がフリーライブを開催し、観衆を酔わせていた。この企画も、ぜひ来年も継続してほしいものだ。

関西やいまー会、大正エイサー祭りでマミドーマを披露

日時:2017年9月10日(日)
会場:大正区千島グランド(大阪)
時間:12時~20時

 
1975年から始まった「大正エイサー祭り」は、今年で43回目を迎える。
現在は、参加団体も関西のみならず、本場沖縄や愛知、東京からも駆けつけ、来場者は1万人を超える大規模なイベントとなっている。
プログラムには、10数のエイサー、沖縄空手、宮古島のクイチャー、マミドーマ(八重山芸能)など沖縄各地の伝統芸能があり、ステージとなったグラウンドでは、幼児から還暦を過ぎた人まで幅広い年齢層の人々が活躍した。
また、ライブも宜保和也(石垣島)や奄美出身の唄者などが登場し、琉球弧の芸能を一気に楽しめるような場だった。
 
「関西やいまー会」は、近畿八重山郷友会の下部組織の一つで、平成19年に発足。
字会を超えた有志が集い、八重山の文化を育てるべく、踊り・三線の練習や郷土料理の実習などを行っている。
今回は、「マミドーマ」と「鳩間の港」を披露した。
 

 
今回参加したみなさん

 
与那国郷友会のみなさん

 
ミルク様と一緒に

 
出演後は、ぶがりなおし。背中で語る故郷愛。

 
関西やいまー会が出演したのは、暑さもピークの14時頃。
その後、日が傾くにつれ来場者の数はどんどん膨れ上がった。
以下、演目の一部をご紹介しよう。
 
上:愛知琉球エイサー太鼓連(愛知県)、下:京都琉球ゆう遊会(京都府)

 
宜保和也(石垣島)のライブ

上:名桜エイサー、左下:平敷屋エイサーたもつ会(奈良県)、右下:エイサーガーエー(名桜エイサー・西崎青年会)

プログラム最後の演目「エイサーガーエー」では、拡声器とマイクを載せた台車のような大型機材も投入され、迫力満点。
けんかエイサーとも呼ばれるように、道ジュネ―で鉢合わせた時の合戦さながらに、二つの団体が相手に負けじと威勢のいい演舞で観客を魅了した。
 
観客の熱気もピークに達し、締めのカチャーシーでは何本もの旗が風にたなびく中、多くの人が舞った。

下記に運営側のご苦労を記したが、関西やいまー会が毎年出演して八重山の芸能を紹介できる機会でもあるので、ぜひ来年もまた開催されることを期待したい。
 
【「大正エイサー祭り」を見に行く方へ】
この祭りは、市民団体の手作りのイベントだ。
寄付・カンパで成り立っているので、来場者にはパンフレットの購入による運営資金援助を呼び掛けている。
パンフレットでは、来場者が増えるにつれ、ゴミの分別や禁煙といったルールを守らない人も増えていることが問題だと切実に訴えていた。
祭りに来る私たちも「この祭りを作っている一人」という気持ちで、運営側が来年もまた頑張ろうと思えるような、相互扶助のゆいまーる精神を持って楽しんではいかがだろうか。
 
【余談:「とぅばらーま大会関西予選会」について】
今年も、20名弱のエントリーがあり、観客も250名程が来場したとのこと。

旧盆と重なり、筆者は波照間島にてムシャーマの撮影にいそしんだため、うかがえず。
・「やいまTube」にてムシャーマの動画公開中。
 http://yaimatime.com/yaimatube/
・「島々からの便り」にて、ムシャーマリハーサルや当日の様子を画像でご紹介。
  http://yaimatime.com/islands-mail/