やいまーる外電

八重山民謡の夕べ:八重山ふたり唄会 ~碧井かおり・増田めぐみ~

碧井かおり・増田めぐみ 八重山ふたり唄会 in 大阪

場所:うすぱれ豊年(大阪市大正区)
日時:平成29年8月21日
開演:19:30~ 2ステージ

八重山古典民謡コンクールの最優秀賞保持者である関東在住の二人の女性が、大阪で4日間のライブを行った。
 
 8月20日(日) 赤瓦(池田)
 8月21日(月) うすぱれ豊年(大正)
 8月22日(火) 美ら島物語(本町)
 8月23日(水) おぼらだれん(道頓堀)
 

白保出身のママが切り盛りしている「うすぱれ豊年」にこの夜、40名超の八重山民謡ファンが集い、満席であった。
近畿八重山郷友会の方々も来ており、ちょうど隣のテーブルに座らせていただいた。
そこには筆者と同じく一人参加の方もいて、その方や郷友会の方などとユンタクしたりライブを楽しんだりした。
観客の中には、関西エリアは滋賀、京都などから、遠くは東京からも足を運んでいた人もいるようだった。
 
普段はそれぞれの活動をしている碧井さんと増田さんだが、碧井さんが昨年ここでライブをした時、「八重山民謡だけのライブが聞きたい」というリクエストを受けたのだそうだ。
そこで今回、同じ流派の増田さんと組み、女性二人の八重山民謡ユニットでの演奏となったとのこと。
以前も一緒に演奏したことはあったようだが、久しぶりのコラボということで、日頃はなかなか聞けない貴重なライブだった。
 
【ライブ1回目】
碧井さん(琉球古典芸能コンクール笛部門優秀賞)の笛から静かに始まった「月ぬ美しゃ」「あがろーざ」を皮切りに、「でんさ節」「うりずんの詩」などと続いた。
観客席からは、指笛や三板、唄声が重なる。

オリジナル曲タイムでは、増田さんが参加しているアルバム、「美ら島ぬ詩」(どぅしんちゃーずwith増田めぐみ)から、「天じゃら」を歌った。
「与那国ションカネー」「真謝節~白保節」など八重山の島々の民謡が続き、1回目の最後の曲は、「小浜(くもー)節」。
増田さんは第8回小浜節大会チャンピオンでもある。
第1部は、二人のしっとりとした歌声に魅了されて終了した。
 
【ライブ2回目】
ユンタクタイムに各テーブルも盛り上がり、酔いもかなり回ってきたのか、会場全体がにぎやかになってきた。
 
お店のママ・内原まりえさん(白保出身)も、ちょっと一息。


 
2部のオリジナル曲タイムでは、碧井さんがミニアルバム「SHAMICHI」から、自身が作詞作曲した「がじゅまる」を披露。
「つぃんだら節」、竹富島の種取祭の古謡「命果報ゆんた」、「桃里節~川良山節」、「与那国ぬ猫小」など、しんと聞き入る唄から、観客も一緒に手拍子や歌声で楽しむなど、様々な曲が演奏された。
最後は、踊り出す人たちも続出。


 
アンコールの「とぅばらーま」では、会場の人達も静かに聞き入った。
ポピュラーな「安里屋ゆんた」で、みんなも一緒に歌いながら和やかに締めくくられた。
今後もまた関西でのライブ開催を期待したい。
 
●碧井かおり ブログ:http://ameblo.jp/aoinotamago 
教室サイト:http://tiichi-taachii.com
 
●増田めぐみ ホームページ:http://masudamegumi.ti-da.net/
       Facebook:https://www.facebook.com/megumimasuda0202/

第15回ORC200夏祭り 琉球もーあしびー沖縄島唄ライブ2017

日時:2017年 7 月15日(土)、16 日(日)  12時~16時20分
場所:弁天町ORC200 オーク広場(大阪市)
主催:ORC200店舗会、 協力:沖縄県大阪事務所
協賛:日本トランスオーシャン航空株式会社

———- ———- ———-
大阪港に近いJR環状線弁天町駅すぐそばに、会場となった複合商業施「ORC200」はある。
隣駅は沖縄出身者が多く暮らし沖縄料理屋もたくさんある大正だ。
そんな地理的関係もあって始まった沖縄島唄ライブが夏の恒例イベントとなって、今年で15回目なのだそうだ。
 
初回から出演している西表島出身のまーちゃんうーぽー率いる「まーちゃんバンド」、そして、まーちゃんとのご縁で参加するようになった池田卓(西表島)、大泊一樹(石垣島)は今回で14回目の出演となる。
 
例年、2日間で約2000人が来場。
司会による観客への挙手アンケートでは、何年も来ているリピーターや、来場年数二桁の強者もいた。
そんな「琉球もーあしびー2017」の初日の様子をお届けする。
———- ———- ———-
 
【大泊一樹 JTA Presents Live】

出身地の「白保小唄」や、「芭蕉布」などゆったりとした曲から始まる。
16歳の時、当時最年少で八重山古典音楽コンクールにて最高賞、20歳で最優秀賞を受賞した実力者だけあり、一曲目の「白保小唄」から一気に場の空気を変えていく。
後半に向けて徐々にテンポの速い曲になり、この段階でモーヤーを踊り出す人も。
協賛の日本トランスオーシャン航空株式会社は、今年で創立50周年だ。
 

 
12時スタートということもあり、沖縄屋台物産コーナーには早速人々の列ができ、オリオンビールや沖縄料理、つまみなどを買い求めていた。
他にも、雑貨、主演者CD販売コーナーなど、様々なブースがある。
会場のORC200は、オフィス・レジデンス・ホテル・商業施設・アミューズメント施設等、
職・住・商・遊 様々な機能が一体化した複合商業施設。
その2階から吹き抜けになっているオーク広場には、巨大なガラス張りの屋根が張られていて、そこから明るい日差しが降り注いでいた。
 
【池田卓】

MCで故郷船浮のことや幼いころの自身のことを紹介しながら、デビュー曲「島の人よ」、「おれのふるさとへ」などを歌った。
「月刊やいま」7月号では池田卓を特集。
12ページにわたる「池田卓ロングインタビュー -池田米蔵と池田卓を一人でやる-」で、2011年に船浮に帰郷して以降の生活などが語られている。
気がつけば会場の椅子席・テーブル席とも、ほぼ満席になっていた。
 
【島みずき】【風人ブドゥリ太鼓】

島みずきは伊是名島出身。今回紅一点だ。
しっとりと情感込めて歌い上げた「島唄」や多くの人に馴染みのある沖縄ポップスや童謡など、幅広いジャンルを歌い、観客席の子どもたちも楽しそうだ。
ステージと観客席の間にも人々が出てきて、島と一緒の振付で楽しそうに踊った。
 
風人ブドゥリ太鼓は、南ぬ風人まーちゃんと共に活動している。
まーちゃんバンドの演奏で、小さな子供から大人までエネルギッシュな演舞を披露した。
ただいまメンバー募集中とのこと。
 
【南ぬ風人まーちゃんバンド】

ここに至るまでに、何度も観客に呼びかけて乾杯しては、シマーを飲み干していたまーちゃん。
それもまた恒例らしく、ステージへのお酒の差し入れも後を絶たない。
「やふぁやふぁとぅ」「大地に帰ろう」などのオリジナルや、観客からの拍手の多さで決めた沖縄ポップスなどを熱唱。
「琉球の風」では、再び風人ブドゥリ太鼓と共演し、平和への思いも熱く語った。
いつの間にか、立ち見客や、空きスペースにシートを広げて円座になって楽しんでいる人々の姿も見られた。
最後は、出演者全員がステージに登場して、フィナーレへ。
 

 
フィナーレが終わり、一旦挨拶を終えた後もステージに残り語り続けるまーちゃん。
島みずきが、「楽しくて、まだ終わりたくないのだと思う」と、フォローする場面もあった。
二日目の日曜日も、きっともりあがることだろう。
 
最後にお待ちかねの「お楽しみ抽選会」。
ORC200店舗会や、協賛店、南ぬ風レーベルなどから10名分のプレゼントが用意されていた。
極めつけは、JTAによる「関西空港-那覇空港」の往復航空券! 毎日1名という太っ腹。
この日もそれを手にした幸運な人が誕生した。
連日猛暑日が続き八重山より暑い大阪は、この日も色々な意味で熱い一日だった。

新宿の街が沖縄一色に! 「新宿エイサーまつり2017」が盛大に開催される

 東京・新宿の夏には、すっかり欠かせないイベントとなった「新宿エイサーまつり2017」(同大会委員会主催)が7月29日土曜日、新宿の東口、西口一帯で盛大に開催された。

 同イベントも、今年で実に16回目。新宿区、沖縄県、那覇市の全面バックアップを受け、沖縄県外では最大のエイサーまつりへと飛躍を遂げた。

 ここ3年は炎天下の猛暑のなかでの開催だったが、今回はやや曇天。風もあって過ごしやすい日となったが、夜の部が始まる前から小雨が降り、次第に豪雨となったが、それでも参加団体は悪天候にもめげず、懸命に演舞を行った。

 今年は舞弦鼓、和光青年会、琉球創作太鼓 零、琉球國祭り太鼓、琉球舞団 昇龍祭太鼓など関東から24団体が参加。沖縄県下からは、うるま市の赤野青年会が派遣され、計25団体が伝統的なエイサー、創作エイサーの演舞を繰り広げ、沿道の多くの観衆を大いに沸かせてくれた。

 また、ミス沖縄コバルトブルーの町田満彩智さんも来場し、専用ブースで沖縄観光のPRに努めていた。

 関連イベントとして、伊勢丹新宿店で「第23回めんそ~れ~沖縄展」が同26日~31日まで催され、我が石垣島からは「金城かまぼこ店」「石垣の塩」「八重泉」などが出店し、大盛況だった。

 並行して、近隣会場では恒例の「沖縄音楽フェスティバル」が新宿文化センターで開催されたのを始め、歌舞伎町シネシティ広場(旧コマ劇場前)では、昨年に続き、「沖縄フードガーデンin新宿」が同27日~30日に催され、多くの人が沖縄料理に舌鼓を打っていた。
 「新宿エイサーまつり」が基軸となって、まさにこの日は新宿の街が沖縄一色に染まった。来年もまた、同イベントは新宿を熱くしてくれるに違いない。

「美しい染織物 ~島の手仕事と暮らす悦び~」展、都内にて開催中

「美しい染織物 ~島の手仕事と暮らす悦び~」展
場所:琉球伝統工芸館「fuzo(宝蔵/ふぞう)」  http://www.fuzo.jp/
   (銀座わしたショップ 地下1階)
期間:平成29年7月6日~8月23日
営業時間:10:30~20:00
http://yaimatime.com/schedule/event/27546/
 
東京の銀座わしたショップの地下1階にある琉球伝統工芸館「fuzo(宝蔵/ふぞう)」にて現在、「美しい染織物 ~島の手仕事と暮らす悦び~」展が開催中だ。
与那国花織、八重山ミンサー、宮古上布、久米島紬の着物や普段使いの小物などの特設コーナーが設けられている。
 

 
筆者が訪れた日はちょうど、夕方からガレッジセールのゴリによるトークショーが予定されており、fuzoの展示スペースにはパイプいすが並べ始められていた。
普段と違うレイアウトで会場の隅の方に移動してあった、本展のために常設商品に加えて取り寄せた与那国花織や八重山ミンサーの製品を中心に展示を拝見した。
ちなみに、トークショーは、ゴリが主演を務めた沖縄水産高校野球部の監督が主人公の映画「沖縄を変えた男」の紹介とのことだった。
 

 
【与那国花織】
与那国花織と、祭などの衣装であるドゥタティの布を使ったテーブルセンター、ドゥタティ柄をプリントしたてぬぐいなど、与那国ファンには嬉しい品々。
 

 
【八重山ミンサー】
八重山ミンサーは、半幅帯が人気とのこと。バッグなど洋装の小物もある。
 

画像での紹介はないが、これ以外に、それぞれの地域の織物のポシェットもあった。
着物など大きなものは高根の花で手が届かないような人でも、好きな島の工芸品を身近に持つことができる一品だ。
会期中前半には、与那国花織と久米島紬の布を使ったシュシュとマース袋作りのワークショップが開催され、大盛況だったとうかがった。
 
8月中旬からは、本展に加えて特別展「喜如嘉の芭蕉布 ~たくましく繊細な布~」が開催予定で、芭蕉の苧績みワークショップも予定されている。
(期間:8月15日(火)~9月14日(木) http://www.fuzo.jp/news/ )
 
さらに9月には、沖縄ファンには恒例の第24回「沖縄の工芸展 沖縄工芸ふれあい広場」が、時事通信ホール(東銀座)にて開催される。(22日~24日)
ここにも、与那国織、八重山上布・ミンサー(石垣)、八重山ミンサー(竹富)がブース出展予定。( http://okinawakougei.com/
9月23日(土)には、石垣島出身の大工哲弘、迎里計などのミニライブも予定されている。
八重山や沖縄のたくさんの手工芸品を手に取り生産者と直接話ができるこのイベントでは、与那国織やミンサー織の事もいろいろ聞くことができるだろう。
ファンは待ち遠しいに違いない。