やいまーる外電

第57回 近畿八重山郷友会定期総会

日時:2017年6月25日(日)
会場:大東市民会館(大阪府大東市)
時間:13時~17時

第57回目となる近畿八重山郷友会定期総会が、さる6月25日、多くの会員の参加のもと滞りなく終了した。
八重山では梅雨が明けカーチバイが吹きはじめ、内地が本格的な梅雨シーズンとなり、本会開催日には大雨の予報もあったが、それほど荒天にはならなかったのが幸いだった。

【第一部 総会の部】
玉城一正会長による昨年度の活動報告によると、各字会の活動以外に、近畿各地の沖縄県人会との交流、エイサーなどでの地元のイベントへの参加など、昨年度も様々な活動が活発に行われたことがうかがえた。
また故郷の現役高校生が芸能やスポーツの大会参加をした際にも、応援にかけつけたことなどが紹介された。
今年度の活動予定で、今後開催が近いものとして、「平成29年度とぅばらーま大会関西予選会」がある。
9月3日(日)に、大正区・沖縄会館にて開催される。現在、参加者、観覧者を募集中だ。
総会の部では、議案のすべてが可決承認された。

【第二部 親睦会】
座開きに続き、各字会による余興、民謡や舞踊の研究所の日頃の練習の成果の披露、創作舞踊や飛び入りの演奏など、バラエティーに富んだ17演目が観客を魅了した。

会場のあちこちで、談笑したり、ステージに声援や口笛を送ったりしながら、親睦を深める会員たちの笑顔があった。


終盤は、与那国会による「与那国小唄」「鳩間の港」で人々は立ち上がって踊り出す。

続いて六調の後は、黄金色の着物を身に付けた玉城会長扮する弥勒様を先頭に、参加者が大きな輪を作って場内を周り、万歳三唱で締めくくられた。

舞台袖には、会員が手塩にかけて育てたサトウキビやシークヮーサーの鉢植え、月桃などの生け花が飾られ、この日の総会・親睦会の様子を見守っていた。
人々の故郷を想う気持ちが伝わってくるようだった。

すっかり埼玉・春日部市民に浸透した「エイサーまつり」が大盛況で幕

 6月10日(土)、11日(日)の両日、埼玉・春日部市の「ふれあいキューブ」で、「粕壁エイサーまつり2017」(主催/春日部TMO・粕壁エイサー2017実行委員会)が開催された。

 今年で12回目となった同イベント。かつては、春日部商工会議所の広場で催されていたが、2015年から「ふれあいキューブ」に会場を変えてからは、来場者も増え続け、すっかり同市民に浸透したようだ。

 今回は和光青年会、琉球國祭り太鼓、琉球創作太鼓 零など12団体が出演。初日には、南越谷阿波踊り振興会、草加市よさこいも参加し、エイサーとの競演が実現。本会場のみならず、サブ会場のララガーデン春日部でも、エイサー演舞、島唄ライブなどが披露された。

 会場内外には、オリオンビール、沖縄そばなどの飲食物や、沖縄特産品の出店があり、両日とも、多くの観衆が舌鼓を打っていた。

 例年以上の観衆が詰めかけ、大いに盛り上がった「粕壁エイサー」。まだまだ、埼玉ではエイサー文化は広く知れ渡っているとはいえないが、このイベントがきっかけになって、もっと広まってくれるだろう。

八重山をアピール! 東京・池袋サンシャインシティでの沖縄フェスタが大盛況で幕

 東京・池袋のサンシャインシティで、恒例の「沖縄めんそーれフェスタ」が、5月26日(金)から6月4日(日)の10日間にわたって開催された。
 今年で9回目とあって、すっかり沖縄を愛する人々に定着し、多くの来場者があり、大盛況となった。
会期中、沖縄物産展、めんそーれビアガーデン、沖縄レストランフェア、水族館がめんそーれ、ワークショップなどが催され、アルパB1噴水広場と物産展特設会場では、エイサー演舞や沖縄の歌と踊り、沖縄系アーティストによるライブが行われた。

物産展では、沖縄そば、特産品などが販売され、石垣島からも石垣市特産品販売センターなどが出店していた。

 最後の3日間は、「八重山諸島&宮古島アーティストライブ」が開催され、カワミツサヤカ、きいやま商店、宜保和也、THE SAKISHIMA meeting(新良幸人&下地イサム)、池田卓らの八重山にゆかりあるアーティストが出演して熱唱。10日間に及ぶイベントを締めくくった。

 また、八重山ビジターズビューローもブースを設け、第38代ミス八重山に選出された、ミス南十字星・大久奈織さん、ミス星の砂・新嵩ひらりさんも来場。石垣市公認キャラクターのぱぃーぐるとともに登壇し、八重山観光のPRに努めた。

 ラストの3日間は、まさに八重山色に染まった同イベント。来年は区切りの10周年となるだけに、例年以上の豪華なイベントになることを願ってやまない。

BEGINが埼玉でCD「マルシャ ショーラ2」発売記念ライブを開催!

我が石垣島出身の人気バンド・BEGINが、さる5月24日にニューアルバム「マルシャ ショーラ2」(テイチクエンタテインメント)をリリース。その発売記念ライブが、6月3日(土)、埼玉・越谷市のイオンレイクタウン・アウトレット1階R駐車場野外特設会場で開催された。

会場は東京都心から、やや離れているものの、入場無料のフリーライブということもあってか、各地から4,500人(主催者発表)もの大観衆が集まった。
特設会場内には、沖縄そば、サーターアンダギーなどを販売する露店の出店もあり、ムードは沖縄さながら。CD、グッズの即売会もあり、大いに賑わっていた。

フリーライブとはいえ、さすがにサービス精神旺盛なBEGINのこと。ニューアルバム収録曲を始め、名曲「島人ぬ宝」「笑顔のまんま」「オジー自慢のオリオンビール」などを、約1時間にわたって熱唱。ラストの曲が終わり、BEGINが退場すると、拍手が鳴り止まず。BEGINも、これに応えて、フリーライブでは異例のアンコールとなった。

また、ライブには沖縄出身のサンバダンサー・宮城姉妹のレクチャーを受けた劇団スーパー・エキセントリック・シアターの白井美貴さんと、奥村晴楓さんがダンサーとして登場し、盛り上げに一役買っていた。
「マルシャ ショーラ2」は、2015年6月にリリースされた「BEGINのマルシャ ショーラ」に続く第2弾アルバム。「マルシャ」とはブラジルのサンバの起源になったといわれているもので、ブラジルのカーニバル・マーチ的なサウンドで、誰もが踊り出したくなるような二拍子のリズム、またメロディーがシンプルで綺麗なことから、一度聞けばすぐに誰でも口ずさみ、楽しむことが出来るのが最大の魅力。「ショーラ」とは八重山の方言で「~しようよ」との意味で、「マルシャという音楽で歌って踊って楽しみましょう!」というメッセージが込められている。
第2弾アルバムには、「上を向いて歩こう」「ランナウェイ」「銀河鉄道999」「長い夜」「夢の中へ」「勝手にシンドバッド」「ラストダンスは私に」など、多くの方に知られている日本の名曲20曲を、マルシャのリズムでカバーしており、世代を超えて楽しめるようなノンストップ・メドレーになっている。CDは定価2,500円(税込)で絶賛発売中。石垣島の皆さんも、他の地域の皆さんにも、ぜひ手に取って頂きたい作品だ。

また、BEGINは6月24日(土)に、沖縄・嘉手納町兼久海浜公園で、毎年恒例の「沖縄からうた開き!うたの日コンサート2017 in 嘉手納」を開催する。BEGINのほか、HY、caino、坂本愛江、藤原さくら、宮城姉妹、R’kumaらが出演予定。
さらに、BEGINは7月15日(土)、16日(日)の両日、石垣・新栄公園特設会場で開催される、石垣市政施行70周年記念事業「島人カーニバル」に凱旋出演する(BEGINは16日に出演)。

※ライブ写真提供=テイチクエンタテインメント/(C)アミューズ
(レポート=ミカエル・コバタ)

「マルシャ ショーラ2」特設ページ

「沖縄からうた開き!うたの日コンサート2017 in 嘉手納」開催要項

ぬぬぬパナパナのぬぬ 2017・大阪展

会期:2017年5月24日(水)~29日(月)
会場:阪急百貨店うめだ本店 9Fアートステージ(大阪府)

八重山や沖縄各地はもとより、全国で糸作りから手がけて布を作っている人たちなどの作品が展示される「ぬぬぬパナパナ」展。
「ぬぬぬパナパナ」とは、八重山の方言による造語で「布の端々」を意味する。

会場である阪急百貨店うめだ本店には、出品作家が各地から集まった。
作り手から直接話が聞ける貴重な機会とあり、あちこちで作家と来場者が会話していた。
初日には西表島の亀田恭子さんがいた。

八重山からは、亀田さん以外にも毎年出展しているなじみの作家たちに加え、数年ぶりの出展の方もあり、西表島や石垣島の6名の力作が並んだ。
八重山の植物を糸や染料として作られた物は、着尺や帯、ストールに風呂敷バッグ用ベルトなど様々だった。

弊社の書籍「島の手仕事」も置いてくださっていた。
内地の作家から「繰り返し読んでいる」と聞き、布の作り手としての八重山の諸先輩方の生き方や技法が、地域を超えて次の世代の参考になっているように感じた。

デパートのスタッフによると、このイベントを毎年楽しみにしているファンもいるようだ。
展示販売とあり、初日から来て熱心に品定めをしている人の姿も見受けられた。
そんな、染織関係の人やファンからは一目置かれるこのイベントだが、その活動は今回の大阪展で一旦休止となる。

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本展初日の前日のこと。
出品している知り合いの作家から、主宰の浦令子さんが亡くなったという悲しい知らせが届いた。
事前に届いていた案内状には「病気療養が長引き、今年は大阪のみの開催」である旨が記されていた。
ホームページには、「浦さんの健康状態を勘案し、2017年の大阪展でいったん活動に休止符を打つ」という予告もなされていたので、気になっていた。
本展の取材後、記事掲載の前にご連絡を取ってみようと思っていたところだっただけに、ショックは大きい。
病をおして準備されていたことだろう。

八重山や沖縄の作家たちの存在を世に紹介することから始まった、ぬぬパナ展。
浦さんの残した功績は大きい。
心からご冥福を祈りたい。

内地で八重山の手工芸にふれる

「月刊やいま」の2017年5月号の特集が白保のやちむん館だったことは、読者のみなさんはご承知のとおりであろう。
そのやちむん館が、立て続けに大阪のデパートのイベントに出展した。

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●「風水土のしつらい展」 
大丸ミュージアム 
2017年5月17日(水)~22日(月)
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会場入口付近にブースがあり、来場した際にすぐに目に留まった。
その一角には八重山の民具などがあふれていた。
クバ笠、クバの扇、アンツク、アダン葉の草履、カヤで作られた大小さまざまなカゴ・・・。

会期中日の土曜日は、ワークショップが開催されたようで、講師でもある代表の池原美智子さんもちょうどブースにいらした。
池原さんから、5月20日に白保で新たな歴史的発見のニュースがあったとうかがった。
白保竿根田原(しらほさおねたばる)洞穴遺跡で、2万7千年前・旧石器時代のものと思われる国内最古の人骨がほぼ完全な形で何体も発見されたのだそうだ。
新たに発見されたいにしえの人々の時代には、こういった民具の原型があったのだろうか?などと想像した。
やちむん館で販売されている八重山の伝統的な民具などの中には、現代風に少しアレンジされた物も見受けられた。

「ある素材はある用途・形の民具に適している」と落ち着くまでに、いつの時代からか多くの人たちの試行錯誤が連綿と続いてきた先に「今」がある。
そんなことを考えさせられた展示だった。
               
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●「二風谷アイヌと八重山の民藝」 
阪急うめだギャラリー アートスペース 
2017年5月31日(水)~6月5日(月)
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こちらには、やちむん館の他に、あざみ屋、アンパル陶房(宮良農園)も出品。
全国各地の民藝店店主が選んだ品々のブースや、松本民芸家具の特設ブースとは独立したコーナーが設けられていただけあり、様々な種類の八重山の手工芸品、民藝品が並び、見応えがあった。

あざみ屋は、ミンサー織りの布で作ったクマのぬいぐるみ以外の大半は、今回のテーマに沿った伝統的な柄のものを選んできたそうだ。

八重山上布の反物や、タペストリーなどもあった。

アンパル陶房は、オリジナルデザインの陶器の他に、石垣島で作られていた八重山の古陶を再現させた焼物や、本工房で作ったパナリ焼なども出品。
石垣島の八重山博物館で古い陶器やパナリ焼などを見たことを思い出す。
やちむん館は、前回にはなかったアクセサリー類なども多数そろえていた。

代表の池原さんのおばあさんが麻の着物を解いて洋服にリメイクしたという非売品のワンピース(上の画像)や、月桃、長命草などの生花も、自然の物から様々な民具を作ってきた八重山のかつての暮らしを想像させる助けとなった。

隣接した二風谷アイヌのコーナーには、八重山とはまた違った草木を素材にした民具や民芸品が展示されていた。
衣類や木彫りの作品には、様々な意味のある紋様が施されており、八重山上布やミンサー織りの模様に意味があることと共通するものを感じた。
本展の正式名称は、「縄文の記憶が繋ぐ二風谷アイヌと八重山の民藝」だ。
パンフレットを見ると、その二つの民具に「どこか共通点が感じられるのは、遠い縄文時代の記憶がつながっているからでしょうか?」というのがコンセプトのようだった。
言われてみると、上記のような衣類に意味のある紋様を施すことや、植物から作った敷物、カゴなど、約3,000km離れたそれぞれの地域に育つものを使った伝統的な手工芸に、自然とともに暮らしていた人たちに共通する思いや願いが込められているような気がした。